こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
販促物で集客する場合、次の項目を必ず数値で記録します。
なぜなら、『行動の結果を数値化すること』でノウハウになるからです。
その項目とは、
◆いつ: 『セール期間』
◆何で:『販促物の種類』『枚数』
◆何人:『反応人数』『反応率』
◆いくら:『売上げ金額』『客単価』など
例えば、
・セール期間:『2021年12月の1カ月』
・販促物の種類:『DM(はがき)』
・枚数:『2000枚』
・反応人数:『200名』
・反応率:『20%』
・売上げ金額:『100万円』
・客単価:『5000円』
このように記録しておくと、来年度に同じ条件でDM(はがき)を発送する時の目安になります。
これは、もう立派なノウハウです。
ノウハウなので、応用が利きます。
例えば、昨年のDM(はがき)での売上げが『100万円』だったので、今年は『200万円』にしたいと考えたとしましょう。
そうすると、上記のノウハウの中の数値を変えるようにすればいいのです。
例えば、
売上げ『200万円』にするために、『DMの枚数』、『反応率』、『客単価』の組み合わせを考えます。
例えば、机上で考えれば、次のようになるのです。
・DMの枚数を『2000枚→4000枚にする』
こうすると、売上げが『100万円→200万円』になりそうです。
しかし、実際は、このようにはなりません。
なぜなら、4000枚を送るリストがない場合は、送りたくても送れないからです。
また、4000枚を送るリストがある場合でも、反応率が『10%→7%』などに下がることが多いからです。
もしも、反応率が『7%』に下がれば、客単価を『5000円→7200円』にアップしなければいけません。
それでも、DMの枚数『4000枚』×反応率『7%』×客単価『7200円』にすれば、売上げ『200万円』はクリアできるのです。
もちろん、これらは机上の計算になります。
しかし、行動の結果を数値化していると、このような計算ができるのです。
これができると、後は、この実現のための行動を考えればいいだけになります。
例えば、
(1)『お客さん、4000名のリスト選び』
(2)『反応率が、7%以上になるような販促企画作り』
(3)『客単価が7200円以上になるような商品作り』など
このように考えて行くと、1つの条件がクリアできなければ、その他の条件で補っていけばいいことが分かります。
そのベースとなるが、『どのような行動が、どのような結果になるのか?』を、数値で記録することから始まるのです。
お店のノウハウになるまでには、試行錯誤が必要でしょう。
しかし、この繰り返しで可能になるのです。
販促物で集客するには、大切なお金を沢山使います。
だから、その行動の結果を、必ず数値化して残して下さいね。
それが、ノウハウとなって、あなたのお店を必ず助けてくれるはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則