こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『リピート客を増やしたい』と願っている社長さんが多くいます。
それくらい、『リピート客』は大切な存在です。
では、あなたのお店では、どんなお客さんをリピート客と呼ぶのでしょうか?
例えば、リピート客とは、『1年間で一定回数、毎年必ず来店されるお客さん』と、このように定義したとします。
そうすると、
◆(A)『一定回数とは、何回のことか?』
◆(B)『本当に、毎年必ず来店されているか?』
この辺りをハッキリさせなければいけません。
例えば、(A)の『一定回数』が、次のようなお客さんがいたとします。
◆(1)『1年間に10回以上』
◆(2)『1年間に3回以下』
この場合、あなたは、どちらのお客さんを、『リピート客』と呼ぶでしょうか?
このように問い掛けると、ほとんどの人が、(1)の『1年間に10回以上』と答えるはずです。
しかし、このお客さんが、(B)の『毎年必ず来店されているお客さん』ではなく、1年しか来なかったとします。
それでも、『リピート客』と言えるでしょうか?
おそらく、『リピート客』と呼ばないでしょう。
逆に、(2)の『1年間に3回以下』のお客さんが、『毎年必ず来店されていた』とします。
そうしたら、広い意味では、『リピート客』と言えないでしょうか?
『1年間で10回以上、毎年必ず来店されるお客さん』を、『リピート客』としたとしましょう。
そして、『1年間で4回~9回、毎年必ず来店されるお客さん』なら、『準リピート客』と呼べるかもしれません。
このように考えると、『1年間で何回来店されるのか?』よりも、『毎年必ず来店されるかどうか?』の方が、重要ではないでしょうか?
ポイントは、『1年間にいつ来店されるのか?』、このタイミングさえ分かれば、そのタイミングに合わせたきっかけを作れば、リピートしてもらえるのです。
そうすると、タイミングさえ間違わなければ、あなたのお店の『リピート客』は、ぐ~んと増えて来ます。
これが分かれば、次は、『1年間で10回以上来店されるお客さんは、どんな特徴がある人なのか?』、ここを理解しましょう。
これは、そのお客さんが、『来店される動機』を、注意深く意識していると、すぐに分かるはずです。
『来店される動機』が分かると、『このお客さんの生活スタイルがワンランクアップするような提案』をして、それが手に入りやすいように毎回サポートしてあげます。
これを、『リピート客』だけではなく、『準リピート客』の方にも提供してあげると、1年間で10回以上来店されるお客さんが、だんだん増えて来るのです。
どうでしょうか?
『リピート客』の定義を、『1年間の来店回数』だけで決めるのではなく、『毎年必ず来店されている』、ここを重視すると、今までと違った対応ができるはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則