こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
美容室さんの『髪の痛み』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
美容室さんが、『髪の痛み』の改善をおすすめしている店頭看板です。
お店のガラスにラミネートしたPOPをフローチャートにして張り付けています。
とても目立つ伝え方ですね。
最初の投げ掛けを、お客さんにして、『店頭看板で伝えるとしたらどうなるのか?』を考えてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>髪の毛の状態は?
>↓
>髪がパサパサで痛みが気になる
>↓
>痛みや乾燥はあるがハイダメージでとは思わない
>↓
>Yes N0
>↓
>各商品
→最初は、2段目の『髪がパサパサで痛みが気になるあなたに』と、ここから始めましょう。
→なぜなら、イキナリ『髪の毛の状態は?』から投げ掛けられても、自分事ではないので、読んでもらえないからです。
→ところが、2段目の『髪がパサパサで痛みが気になるあなたに』から投げ掛けると、『あっ、自分のことだ!』と思ったお客さんに読んでもらえます。
→ちょっとしたことですが、とても大きなことです。
→このあと、『原因は・・・』と、お客さんが気付かないことを伝えます。
→そうすると、最後まで読んでもらえることでしょう。
→そうしたら、最後は行動の促しです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(美容室の髪の痛み)
たに
原因は、髪が乾燥して、水分不足に
なっているからです。水分不足にな
ると、毛先がもつれ、枝毛や切れ毛
が増えて、ツヤ感もなくなります。
しかも、一度傷んでしまうとなかな
か元には戻らないのです。そうなる
と、どんなヘアースタイルもキレイ
に仕上げることができません。
だからまずは、ヘアートリートメン
トなどで、しっかり保湿して、失わ
れた水分や栄養分を補給してあげて
下さいね。
改善につながるドライヤーのかけ方
や正しいブラッシングの仕方もお教
えします。傷んでいるな~と思った
ら、ぜひご相談を!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『現状はどうですか?』と聞くのでなく、『こんな現状のお客さんに』と投げ掛けることが今回のポイントです。
→このようにしなければ、『誰に伝えているのか?』がハッキリしません。
→投げ掛けで一番いけないことは、『誰に』がハッキリしないことになります。
→なぜなら、お客さんは自分に関係ないことは、全く興味を持たないからです。
→なので、最初の投げ掛けは、『こんな現状のお客さんに』か、『こんな現状で困っていませんか?』とするといいでしょう。
→この後は、上手く商品につなげていけばいいのです。
→そして、最後は必ず行動してもらえるように促します。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則