店頭看板の事例(クリーニング店のお布団) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

クリーニング店さんの『お布団』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

クリーニング店さんが、『お布団』のクリーニングをおすすめしている店頭看板です。

 

なかなかよくできていますね。

 

今年のお布団は、コロナ騒ぎや異常気象によって、いつもよりまだ出ていないようです。

 

そのための店頭看板になります。

 

このまま店頭に置いておくのもよいのですが、もう少し積極的に伝えたいですね。

 

その方法が、『店内看板+声掛け』になります。

 

具体的には、店頭の看板を店内に持って来るのです。

 

そして、看板を見てもらえたお客さんに、スタッフさんが『声掛け』します。

 

そのための『店内看板』を作ってみましょう。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>冬に使用したお布団をそのまま

>片付けていませんか?

>布団の中はほどよく湿度が保たれてい

>る為、ダニが大量発生してしまいます。

>アレルギーやぜん息を引き起こす原因

>にもなってしまいます。

>そうなる前に、クリーニングして気持ち良く

>来シーズンも使いましょう!

 

 

 

→『店内看板+声掛け』の構成は、店内看板で動機付けをして、声掛けで行動の促しです。

 

→店頭看板は、これを1枚でやっています。

 

→スタッフさんが声掛けできるので、それだけ伝える力が強いです。

 

→まずは、店内看板での動機付けをします。

 

→看板の流れは、最初はほぼ同じです。

 

→ちょっと違うのは、『なぜ、今、行動する必要があるのか?』、この動機付けをハッキリさせます。

 

→そして、いつもなら最後の行動の促しまで伝えるのですが、店内看板はその手前までです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(クリーニング店のお布団)

冬に使ったお布団をそのまま押し入
れに仕舞い込んでいませんか?

そんなお布団の中で、ダニが8月に
大量発生し、10月にそのフンや死
骸がピークを迎えます。

よく聞くアレルギー被害は、ダニそ
のものでなく、ダニのフンや死骸が
原因なんです。

だから、お布団のお手入れは、今が
一番のチャンスになります。

来シーズンも気持ちよく眠りたい方
は、特にご注意を!

 

 

 

【今回のポイント】

 

→店頭看板で、『動機付けと行動の促し』を一度にするのでなく、『店内看板で動機付け』、『声掛けで行動に促し』に分けることが今回のポイントです。

 

→では、『声掛けで行動を促すには、どうすればいいでしょうか?』

 

→店内看板を見てくれたお客さんに、例えば、『お布団、大丈夫ですか?』と声掛けします。

 

→そして、『今、このクーポンが使えます』と、事前に用意していたクーポン券を渡すのです。

 

→このようにすると、店内看板を見て、『あらっ、そうだったの?』と解釈が変わります。

 

→そして、クーポン券をもらって、『折角だから、お手入れしておこうかしら!』と思ってもらえるお客さんが一定数いるのです。

 

→これは、店頭看板だけでもできますが、『店内看板+声掛け+クーポン券』の組み合わせの方が刺激しやすくなります。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則