こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
和菓子店さんの『雨の日限定メニュー』に関する気になる店頭POPの事例を紹介します。
【現状の店頭POPの書き方】
【コメント】
和菓子店さんが、『雨の日限定メニュー』をおすすめしている店頭POPです。
梅雨時期になると、雨の日が多くなります。
雨の日は、どうしても客数が減少しがちです。
そんな時は、『雨の日限定メニュー』や『雨の日限定特典』などが有効になります。
もう少しメッセージ性を強くするために、現状の店頭POPを、店頭看板に変えてみたいですね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>雨の日限定
>草餅(粒あん)
>1個108円
→まず、『雨の日が億劫なこと』を共感することから、始めます。
→例えば、『雨が降っていたら、早く帰りたくなりませんか?』
→例えば、『分かります。雨の日は何をするにも億劫になりますものね!』
→こんな感じで共感してから、こちらが伝えたいことにつなげます。
→それと、『なぜ草餅なのか?』も合わせて伝えたいですね。
→最後は、行動の促しを行いましょう。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(和菓子店の雨の日限定メニュー)
りませんか?
分かります。雨の日は何をするにも
億劫になりますものね!
でも、そんな雨の日にしか提供しな
い特別メニューがあるんですよ。
雨の日限定メニュー
草餅(粒あん) 1個 108円
草餅に練り込まれたヨモギのデトッ
クス作用が、うっとおしい気持ちを
落ち着かせてくれることでしょう。
朝、雨が降っていたら、その後雨が
止んでもOKです。
雨の日には、ぜひ草餅を!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→店頭POPで商品中心のお知らせもいいですが、店頭看板でお客さんにメッセージを伝えることが今回のポイントです。
→そのためには、まずお客さんに共感することから始めましょう。
→なぜなら、こちらがお客さんに共感することで、お客さんがこちらの話を聞いてくれるからです。
→『雨の日限定メニュー』だけでなく、傘立てを用意したり、いつも以上の接客をしたりなど、『雨の日限定気配り』も忘れずに!
→ポイントは、『雨の日はイヤだな~』と嘆かず、『雨の日はチャンスだ!』と、きっかけ作りの工夫をすることです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則