こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
もしも、ただ商品を売っているだけだったとしたら、今は売れないのではないでしょうか?
それくらい今は、世の中の景気が悪いです。
お客さんの消費も、少なくなって来ていると言われています。
しかし、本当にそうでしょうか?
確かに、テレビや新聞などのマスコミでは、そのようなマイナス情報を流し続けています。
しかし、現実は、本当にそうなのでしょうか?
景気とは、簡単に言うと、『お金の流れ』です。
ひょっとしたら、マスコミが、『お金が流れていないところ』だけの情報を流しているかもしれませんよ!
なぜなら、マイナス情報の方が、注目されやすく、興味を持たれやすからです。
マイナス情報からくる不安や心配は、共感されやすくなります。
逆に、プラス情報は、そうでない人からのやっかみや妬みが生まれやすいのです。
だから、例え、自分のところに『お金が流れている』としても、大っぴらに話をしません。
黙って、ただ喜ぶだけです。
どうでしょうか?
このように言われても、今が苦しければ、『そんなはずはない』と、きっと思うことでしょう。
しかし、もしも、『お客さんの消費が減っている』のではなく、『お客さんの消費が向かう先が変わっている』としたら、どうでしょうか?
『お客さんの消費が向かう先』を、あなたも考えなければいけないのではないでしょうか?
この時に考えるポイントは、『お客さんの消費が向かう先のシーンと気持ち』です。
例えば、飲食する時の『楽しいシーン』を思い浮かべると、
今までは、『友達4~5人が集まって、外出先でワイワイガヤガヤお酒を飲みながら、楽しい時間を過ごすシーン』を思い浮かべる方が多いと思います。
それが今は、『リモートを使って、それぞれが自宅にいて、ワイワイガヤガヤお酒を飲みながら、楽しい時間を過ごすシーン』を思い浮かべるかもしれませんね。
または、『家族だけで、外出し、楽しい時間を過ごすシーン』や『自宅で、料理を作りながら楽しい時間を過ごすシーン』もあるでしょう。
このように、どれも、『楽しい時間を過ごすこと』に変わりはないのですが、その場所や相手は変わっています。
ポイントは、『お客さんの消費が向かう先のシーンと気持ち』です。
あなたのお店や商品に、今、『楽しいシーン』があれば、それを体験したいお客さんが一定数います。
しかし、ただ商品だけを売っているだけだったとしたら、『受け答えに活気がない』、『お店の雰囲気が暗い』、『退屈でつまらなさそう』、『面倒くさそうでイヤ!』などと感じられるのです。
そうなると、あなたのところに消費が向かうことはまずありません。
どうでしょうか?
そういう意味では、『あなたは商品を売っているのでなく、楽しい体験を売っている』と言ってもいいでしょう。
ここに気付かず、『世の中の景気が悪いから』と思っていると、例え景気が良くなったとしても、お客さんが戻って来ることはないと言えますね!
ご注意を!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則