店頭看板の事例(海鮮居酒屋店のまぐろ希少部位) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

海鮮居酒屋店さんの『まぐろ希少部位』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

海鮮居酒屋さんが、『まぐろ希少部位』をおすすめしている店頭看板です。

 

鮪(まぐろ)の他にも、鰤(ぶり)、鮦(かつお)、鰆(さわら)、のどぐろなどの魚を毎日入荷されています。

 

これはこれで必要なお知らせです。

 

しかし、この看板で入店してもらうには、より具体的な内容があった方がいいと思います。

 

そこで注目したいのは、イラストと一緒に書かれている、『まぐろ脳天、ホホ肉も激ウマっす』です。

 

ここをもう少し膨らませてみますね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>魚が旨いっ

>まぐろ脳天、ホホ肉も激ウマっす

>(まぐろのイラスト)

>鮪、鰤、鮦、鰆、のどぐろ

>旬魚 毎日入荷

>日本酒30種以上 飲放題

>『店名』奥→

 

 

 

→まず、『〇〇で、一杯やりませんか?』と、お酒好きのお客さんに呼び掛けます。

 

→この『〇〇』に入る言葉が、『飲むきっかけ』です。

 

→例えば、『一尾のマグロからわずかしか取れない希少部位で、一杯やりませんか?』

 

→たったこれだけで、お酒好きのお客さんは、飲みたくなります。

 

→なぜなら、『マグロの希少部位って、どんな味がするのだろうか?』と、食べながら飲んでいるシーンを、ついつい想像してしまうからです。

 

→極端な話、『飲むきっかけ』は、何でもかまいません。

 

→だから、『飲むきっかけ』を与えてあげることがとても大切になります。

 

→この後、メニューの説明をして、『どう動けばいいのか?』だけを示せばいいですね。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(海鮮居酒屋店のまぐろ希少部位)

一尾のマグロからわずかしか取れな
い希少部位で、一杯やりませんか?

◆脳天(頭肉)
中トロのような脂身で、表面をサッ
と炙ると、トロ~っととろけるよう
な食感
◆ホホ肉
バターで焼くとジューシーで柔らか
くお肉のサーロインのような味わい
◆カマ
焼くとホロホロと崩れるような柔ら
かさになり、わさびしょうゆで絶品
の味に

マグロの希少部位の食べ比べ!
¥〇〇〇〇

飲み放題も人気!
日本酒は30種以上から選べます。
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品をおすすめするだけでなく、『〇〇で、一杯やりませんか?』とお誘いすることが今回のポイントです。

 

→お酒飲みは、『飲むきっかけ』さえあれば、行動してもらえます。

 

→そういう意味では、動かしやすいです。

 

→ただ、同じ内容だと、『それ食べてみたい!』とだんだん思わなくなります。

 

→だから、季節の食材に合わせた『飲むきっかけ』を、事前に用意しておくことが大切です。

 

→しかし、日本は四季折々、ちょっと探せば、旬の食材が色々あります。

 

→問題は、これを事前に用意して、タイミングよくお誘いできるかです。

 

→最低、毎月1回~2回、できれば1週間に1回は、違うお誘いをするといいでしょう。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則