こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
靴鞄修理店さんの『ファスナーのスライダー交換』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
靴鞄修理店さんが、『ファスナーのスライダー交換』をおすすめしている店頭看板です。
1つの看板に3つのメニューをお知らせしています。
できれば1つの方がメッセージにしやすいですね。
そこで、今回は『ファスナーのスライダー交換』にします。
『ファスナーのスライダー』とは、『ファスナーの開閉金具』で、常に動かす所なので、壊れることが多いです。
なので、ここに焦点を絞って、メッセージを作ってみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>・時計電池交換
>・1ヶ ¥800~
>・靴、鞄のファスナーの
>スライダー交換
>¥3000~
>・ファスナー自体の
>交換は見積もり
>致します。
→まず、『ファスナーの開閉金具が壊れた現状』をイメージしてもらうために、次のように投げ掛けます。
→例えば、『バッグやサイフ本体はキレイのに、ファスナーの開閉金具が壊れて、泣く泣く捨ててしまったことはありませんか?』
→こうしておいて、この後、『実は・・・』、『例えば・・・』と流れを作って、商品メニューにつなげます。
→最後は、しっかりと行動の促しを、やってメッセージの完成です。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(店の)
ファスナーの開閉金具が壊れて、泣
く泣く捨ててしまったことはありま
せんか?
実は、大抵のファスナーの開閉金具
は交換可能です。
例えば、ブランド名が刻まれたもの
の交換は、高額で正規店でしかでき
ません。しかし、正規品にこだわら
なければ、見た目に差ほど違いがな
いものと交換できます。
ファスナーの開閉金具交換
¥3000~
お気に入りのものが突然壊れたら、
諦める前に、一度ご相談下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→複数の『商品メニュー』をお知らせするのでなく、1つに絞って『メッセージ』を伝えることが今回のポイントです。
→メッセージの流れは、『問題シーン』→『知らない事実』→『具体例』→『商品メニュー』→『行動の促し』となります。
→特に、『問題シーン』が大切です。
→ここで、『そうそう、あるある』と思ってもらえれば、そのようなバッグが自宅にあれば、持って来てもらいやすくなります。
→ところが、複数の『商品メニュー』をお知らせしただけだと、このようにはまずなりません。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則