店頭看板の事例(食品スーパー店の恵方巻) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

食品スーパー店さんの『恵方巻』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

食品スーパー店さんが、『恵方巻』をおすすめしている店頭看板です。

 

『節分の恵方巻』は、2月の一大イベントとしてすっかり定着しています。

 

しかし、数年前の『恵方巻の廃棄問題』があり、今は『予約販売』が多いです。

 

この食品スーパー店さんも、『予約販売』を中心に販売しています。

 

現状の店頭看板で、『お店が言いたいこと』は分かるのですが、『お客さんが聞きたいこと』が分かりません。

 

この辺りを少し付け加えてみたいと思います。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>恵方巻

>ご予約承ります。

>早期割 1月17日まで

>今年の節分お渡し日は

>2月2日のみです。

 

 

 

→では、『お客さんが聞きたいこと』は、何でしょうか?

 

→一番は、『節分に恵方巻を食べると、何が良いのか?』です。

 

→ここが分からなくても、『年中行事の1つだから』という理由だけで、買ってもらえるお客さんもいるでしょう。

 

→しかし、それだけでは、『予約しよう!』とは思わないのです。

 

→だから、『何が良いのか?』がとても大切になります。

 

→『何が良いのか?』を知るだけで、『あっ、そうか、それなら、予約しようか!』となりやすいのです。

 

→言わば、『恵方巻を買う言い訳』を作ってあげることも、サービスの1つになります。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(食品スーパー店の恵方巻)

今や節分の恵方巻は、2月の一大イ
ベントになっています。その訳は、

恵方巻は、恵方(南南東やや南)を
向いて、無言で丸かぶりすることで
『福を巻き込む』、『邪気を祓う』
『願い事が叶う』などいい事づくめ
です。さらに、『今日は節分だから
恵方巻ね!』と言うだけで納得して
もらえて、夕食の支度や後片付けが
ラクになります。

節分は、『鬼は外、福は内』と鬼を
追い払って、旧暦の新年を迎える立
春前の行事です。どうか恵方巻で福
を巻き込んで下さいね。

只今1月24日までご予約受付中!
店内のサービスカウンターにて
(お渡しは2月2日のみです)
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→『お店が言いたいこと』をお知らせするだけでなく、『お客さんが聞きたいこと』をお伝えすることが今回のポイントです。

 

→年中行事という、『みんなもやっているから、あなたもやりましょう』的なおすすめは、だんだん通用しなくなっています。

 

→それよりも、『節分に恵方巻を買うと、こんないい事がありますよ!』と、ズバリ言う必要があるのです。

 

→このような縁起物のイベントは、ハッキリとした根拠は少ないですが、それでも、『言葉として伝える』と、その気になるお客さんも多くいます。

 

→そんなお客さんのために、『お客さんが知らない情報』を伝えてあげましょう。

 

→そうすると、『試してみようかな?』と、一歩前進してくれるはずです。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則