こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
カメラ専門店さんの『カメラ買取り』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
カメラ専門店さんが、『カメラ買取り』をおすすめしている店頭看板です。
『何でも買取ります』と、シンプルなのでよく目立ちます。
もちろんこの方法もありです。
しかし、ちょっと気になるところがあります。
それは、『何でも』の部分です。
ここを具体的に伝えてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>カメラ・レンズ
>何でも買取ります
>壊れていてもOK
>査定は無料です
→具体的にするコツは、『お客さんに投げ掛けること』です。
→例えば、『写真屋さんは、プリントするだけと思っていませんか?』とするのは、どうでしょうか?
→そして、『実は、カメラやレンズの買取りもやっているんですよ!』とすれば、お客さんへのメッセージとして、次につなげることができます。
→こうしておいて、買取りの対象となるカメラを伝えるといいですね。
→その後で、『何でも買取ります・・・』と、お店が言いたいことをお知らせします。
→最後は、行動の促しで興味を示したお客さんを行動させましょう。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(カメラ専門店のカメラ買い取り)
思っていませんか?
実は、カメラやレンズの買取りも、
やっているんですよ!
◆デジタル一眼レフカメラ
◆ミラーレス一眼カメラ
◆コンパクトデジタルカメラ
◆フィルム式カメラなど
何でも買取ります。
壊れていてもOK!
査定は無料です。
ご自宅で眠っていて、使わなくなっ
たカメラやレンズがあるなら、当店
まで!
店頭買取りだけでなく、宅配買取り
もやってます。詳しくはこちらへ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→シンプルにお知らせするだけでなく、時には具体的に伝えることが今回のポイントです。
→最近は、『中古市場』がものすごい勢いで拡大しています。
→カメラだけでなく、衣類やバッグ、家電や住宅備品などの生活必需品が、『中古市場』に流れているのです。
→これは、カメラ専門店にとっては脅威になります。
→なぜなら、『カメラの買取り』をすることで、単に『中古市場』を広げるだけでなく、コアなお客さんの『買換え需要』を喚起できるからです。
→コアのお客さんは、新しいカメラが出たら欲しくなります。
→しかし、今使っているカメラがあるので、買いたくても買えません。
→そんなお客さんに、『カメラの買取りができること』を伝えると、制約がなくなるので、欲しい感情が高まります。
→このように成熟した市場では、『中古市場』を上手く使うことで、リピート需要を喚起することが必須と言えるのです。
→あなたの業界が成熟していたとしたら、『中古市場の活用』も一つの案になりますよ。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則