こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
歯科医院さんの『歯垢と歯石の違い』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
歯科医院さんが、『歯垢と歯石の違い』についてお知らせしている店頭看板です。
これを読むと、『歯垢と歯石の違い』が良く分かります。
しかし、ポイントは、『これを読んで、歯医者さんに行こうとなるか』です。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>11月
>寒さが増す中、木々が赤く色づいてきましたね。
>今回は、歯垢と歯石の違いについてお伝えします。
>歯垢とは・・・
>歯の表面に付着している白や黄色の
>ネバネバした物で細菌の塊です。
>歯ブラシで除去できます。
>歯石とは・・・
>歯垢が唾液中のミネラルと結合して
>石灰化した物です。歯垢は2~3日
>で歯石に変化していきます。
>歯ブラシでは除去できません。
>歯垢=食べかすではありません。
>歯垢は1gあたり1000臆個以上の細菌
>がいます。
>『店名』
→月に1回、定期的にお知らせしているので、情報提供だけで十分なのかもしれません。
→しかしそれでも、折角なので、行動を促してみたいと思います。
→そのために効果的なのが、問い掛けです。
→例えば、『歯垢(しこう)と歯石(しせき)の一番の違いは、何だと思いますか?』
→このような問い掛けからスタートして、問い掛けに答えながら、最後に行動を促します。
→例えば、『それは、毎日の歯磨きで、取り除けるかどうかです』
→例えば、『歯垢なら取り除けますが、歯石になると取り除けません』
→こんな感じで続けるのです。
→この後、それぞれの説明をします。
→この時注意することは、『言葉の説明』よりも、『習慣の説明』を重視するといいでしょう。
→そして最後に、行動の促しをします。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(歯科医院の歯垢と歯石の違い)
一番の違いは、何だと思いますか?
それは、毎日の歯磨きで、取り除け
るかどうかです。歯垢なら取り除け
ますが、歯石なら取り除けません。
そんな歯垢を、『食べかす』と勘違
いされている方が多く、意外と意識
されず、そのまま残っています。
しかし、実は歯垢は、『細菌の塊』
です。そのため、歯垢が残っている
と虫歯や歯周病のリスクが急激に高
くなると思って下さいね。
歯垢は2~3日でザラザラした石の
ように硬くなり、歯石なるのです。
ザラザラのため、そこにまた歯垢が
たまる悪循環が繰り返されます。
そうならないために、『歯がザラザ
ラするな~』と感じたら、早めにご
相談下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→単に情報をお知らせするのでなく、お客さんに行動を促すことが今回のポイントです。
→これが、店頭看板の目的でもあります。
→だから、『お客さんに行動を促すこと』を常に意識して、伝えて行けばいいのです。
→そうすると、『言葉の説明』ではなく、『習慣の説明』になって来ます。
→『今の習慣のままでは、こんなことになるので、そんな時は、こうしてね』という流れを作るのです。
→歯医者さんがお客さんの習慣を見る時に、まず、『下の前歯の内側』と『上の奥歯の外側』を見ます。
→これは、そこに歯垢や歯石が残されていることが多いからです。
→『お客さんの習慣』をちょっと意識すると、店頭看板で反応が取りやすくなりますよ!
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則