こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
市場の環境が大きく変化している今は、『何をすればいいのか?』、分からないことばかりでしょう。
それでも、そのあおりを受けて業績が悪化し続けていたとしたら、何とかしなければいけません。
そんな時、多くの場合、質問することから始めます。
では、どのような質問をすればいいのでしょうか?
◆(A)『こうなるために、どうすればいいのか?』
◆(B)『これをすれば、どうなるのか?』
◆(C)『こうなったのは、何をしたからか?』
この3つの質問だったら、どれが真っ先に思い浮かぶでしょうか?
どうでしょうか?
その前に、これらの質問の構造をちょっと説明しますね。
まず、(A)の『こうなるために、どうすればいいのか?』は、『将来の結果のために、将来の手段を考える質問』です。
例えば、『売上げを上げるために、どうすればいいのか?』
この質問で、すぐに答えが見つかればいいのですが、大抵は、ハッキリとは分からないと思います。
なぜなら、『将来の結果』が曖昧で、具体的でないからです。
そこで、(B)の『これをすれば、どうなるのか?』と、『将来の手段をやることで、将来の結果を想像する質問』をします。
例えば、『制約条件を全て外せば、どんな将来が想像できるのか?』
この質問で、『お金の面は、どうなるのか?』、『スタッフさんの面は、どうなるのか?』、『お客さんの面は、どうなるのか?』が、イメージしやすくなるはずです。
しかし、問題は、それを実現するには、制約条件をクリアしなければいけなくなります。
これが、結構厄介で、大抵ここでストップしてしまうでしょう。
それをクリアする質問が、(C)の『こうなったのは、何をしたからか?』です。
(B)で想像した『将来の結果』が、すでに『現在の結果』としてクリアしている現状を見付け出し、それが『どんな現在の手段を使ったからできたのか?』を見つけだす質問をします。
そうすると、意外と簡単に、『どうすればいいのか?』を見つけだすことができるのです。
つまり、もしも、(A)の『こうなるために、どうすればいいのか?』を考えても、分からなかったとします。
そうしたら、制約条件を外して、(B)の『これをすれば、どうなるのか?』と、質問をするのです。
そこから想像できた結果を書き留めます。
その上で、すでにそのことができている『現状の結果』を見付け出すのです。
そして、(C)の『こうなったのは、何をしたからか?』と、質問します。
そうすると、問題解決の答えを見つけだすことができるのです。
どうでしょうか?
ポイントは、『考えること』よりも『見つけだすこと』です。
頭の中で変に考えても、堂々巡りするだけで、良い答えが思いつきません。
それよりも、今すでに起こっていることを見つけだすことが肝心です。
そうすると、考えなくても、見つけだすことができるでしょう。
いくら考えても分からない時は、一度お試し下さいね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則