こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
リラクゼーションサロン店さんの『肩甲骨ストレッチ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
リラクゼーションサロン店さんが、『肩甲骨ストレッチ』をおすすめしています。
『秋季キャンペーン』と銘打って、期間限定で、『オリジナル発酵ドリンク』の特典があるようです。
なかなか面白い企画だと思います。
しかし、この説明だけだと、『ドリンクが、どんなものなのか?』、お客さんには分かりません。
お客さんは、分からないものには、『不安』を覚えます。
そうすると、『先送りされる』ことが多いです。
もしも、『オリジナルの発酵ドリンク』に効果があるのでしたら、『有料』にして、価値をハッキリ分かるようにした方が効果的だと思います。
そうすると、必要と思ったお客さんは、お金を払ってでも注文することでしょう。
それと、『秋季キャンペーン』からスタートしたので、『誰におすすめしたいのか?』が、一番最後になってしまったと思います。
しかし、伝える流れからすると、最後の『日頃、肩こりや運動不足が気になる方におすすめです』を、一番最初に持って来て、その方に合う内容にすれば、もっと伝わりやすくなるはずです。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>秋季キャンペーン
>9月1日(火)~11月30日(月)
>『肩甲骨ストレッチ』
>10分 ¥1500 延長5分 ¥550
>※施術の効果をより引き出す
>オリジナルの発酵ドリンク付!
>施術前に飲んで頂くことっで
>代謝UP!
>飲んで、ほぐす
>日頃、肩こりや運動不足が
>気になる方におすすめです。
→一番最後を一番最初にして、『誰におすすめするのか?』から始めます。
→例えば、『日頃、肩こりや運動不足が気になるあなたに』からのスタートです。
→そうしたら、次は、そのお客さんの気持ちに寄り添います。
→例えば、『でも、忙しいから、ついついそのままになっていませんか?』と、投げ掛けるのです。
→さらに、寄り添います。
→例えば、『特に、肩こりはひどくなるととても辛く、なかなか痛みが取れませんね』と、共感するのです。
→このようにお客さんの問題に寄り添った後に、その解決策をお伝えするのですが、その前に大切なことがあります。
→それは、問題と解決策をつなげる『原因』です。
→この『原因』をズバリ言い切れるかどうかが、とても大切になります。
→なぜなら、この『原因』がハッキリと分からなかったから、『ついついそのままになっていた』からです。
→しかし、『原因』がハッキリすると、『そうだったのか、それが原因だったのか』となり、納得しやすくなります。
→こうしておいて、解決策の『肩甲骨ストレッチ』を伝えればいいでしょう。
→それと、時間と価格の伝え方は、『延長5分』とあるので、それをリクエストするお客さんが多いからだと思います。
→であれば、最初から、『15分 ¥2050』とすればいいのです。
→最後は、行動の促しも忘れずに行います。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(リラクゼーションサロン店の肩甲骨ストレッチ)
あなたに
でも、忙しいから、ついついそのま
まになっていませんか?
特に肩こりはひどくなると、とても
辛く、なかなか痛みが取れません。
原因は、ズバリ肩甲骨周りの筋肉が
硬くなっているからです。
そんな時は、『肩甲骨ストレッチ』
15分 ¥2050
短い時間でサクッと疲れを取るので
忙しいあなたにも最適です。
『辛いな~』と感じたら、我慢せず
ちょっと、お立ち寄り下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『秋季キャンペーン』からスタートすると、どうしてもお店目線になってしまいます。
→しかし、『こんなあなたに』からスタートすると、お客さん目線になるので、とても伝わりやすくなるのです。
→それと、『既存のドリンク』を特典にするのは理解しやすいですが、『オリジナルのドリンク』を特典にする場合は、しっかりと説明しないと、お客さんを『不安』にさせます。
→今回は、『オリジナルの発酵ドリンク』の内容が分からないので伝えしませんでしたが、写真付きでしっかりと説明できるのでれば、もっとアピールしたいですね。
→それと、『時間と価格』においては、安くすることだけが、お客さんに喜ばれることではありません。
→お客さんは、納得すれば、多少高くても喜んでお金を払ってもらえます。
→逆に言えば、どんなに安くても、納得できなければお金を払ってもらえないと言うことです。
→どうでしょうか?
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則