こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
ビジネスでお客さんと関わる活動を大きく3つに分けると、次のような流れになります。
それは、
◆(1)『集客活動』
◆(2)『営業活動』
◆(3)『商品活動』
この3つです。
(1)で、お店に来て欲しいお客さんをハッキリさせて、集めることからビジネスは始まります。
(2)で、そのお客さんに喜ばれるために、事情を聞き、望む結果につながる原因を探し、原因の解消のために商品をセールスするのです。
(3)で、実際にその商品を使ってもらうことで、お客さんに喜ばれる結果を手に入れてもらいます。
この流れを繰り返すことで、ビジネスで上手くお客さんと関わることができるのです。
コンサルタントもこの流れの中で関わって行きます。
具体的な関わり方は、
(1)の『集客活動』では、まず、『お店に来て欲しいお客さんは、誰なのか?』、ここを徹底的にハッキリさせます。
極端な話、『ここがハッキリ決まらなければ、集客しない』と言っても過言ではありません。
その上で、最終的に、『何人のお客さんを集めるのか?』を最初に決めます。
なぜなら、その数によって、『集客ツール』が違って来るからです。
例えば、リストが分かっているお客さんを、『200名、DMで集める』とします。
そうしたら、反応率が『20%のDM』なら、1000枚のDMを送ればいいのです。
この時、『反応率が何%なのか?』、事前に仮説検証しておく必要があります。
仮説検証といっても、何も難しくはありません。
もしも、昨年同月でもDMを送っていれば、その時の『反応率が何%だったのか?』をメモしておけば十分です。
(2)の『営業活動』では、スタッフさんの行動を促すことに徹します。
なぜなら、お客さんに喜ばれるために、事情を聞いたり、原因を探ったり、商品をセールスしたりするには、どうしてもスタッフさんの行動が不可欠だからです。
だから、『基本的にやってもらう行動』や、時には『挑戦してもらう機会を作ってやってもらう新しい行動』もあります。
特に、今のビジネスの流れでは、この(2)の『営業活動』がどんどん重要な位置づけになって来ているのです。
その証拠に、売る力があるスタッフさんがいるお店と、売る力がないスタッフさんがいるお店では、業績に大きな差が出て来ています。
(3)の『商品活動』では、(1)で集めた、お店に来て欲しいお客さんに、(2)でそのお客さんに喜ばれるセールスをしたのですから、(3)で商品を使ってそれを実現させなければいけません。
そのため、『商品活動』には、『この商品で、必ずお客さんを喜ばすことができる』というブレないマインド必要です。
その上で、お客さんと商品を合わせて行きます。
合わせると言っても、全く新しい商品にするのでなく、今ある商品やサービスの組み合わせを考えるのです。
そして、それだけでは、どうしても会わない場合にのみ、新しいものを付け加えて行きます。
これは、マインドがブレなければ、比較的簡単にできるはずです。
しかし、そのためには、コストがどうしてもかかってしまいます。
だから、『値上げ』をしたり、『ワンランク上のコース』を用意して、お客さんに喜ばれるお金と時間を確保しましょう。
ところが、この『値上げ』や『ワンランク上のコース』を考えることはできても、イザ実行するとなると勇気と覚悟がいります。
なぜなら、お客さんの拒絶やスタッフさんの反発など、色々な不安が頭をよぎるからです。
この時のコンサルタントの役割は、この不安を無くすことにあるでしょう。
どうするのかと言うと、まず、(3)の『この商品で、必ずお客さんを喜ばすことができる』というブレないマインドを確めます。
ここがブレていなかったら、次に、(1)の『集客活動』で、『ハッキリとメッセージが伝わっているのか?』を確かめるのです。
そして、(2)の『営業活動』がしっかりできるようにサポートします。
そうすると、(3)の『商品活動』での不安を無くすことができるのです。
もしも今、ビジネスが上手く行っていなければ、(1)~(3)の流れを一度見直してみて下さいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則