店頭看板の事例(居酒屋店の夜定食) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

居酒屋店さんの『夜定食』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

居酒屋さんが、『夜定食』をおすすめしている店頭看板です。

 

『居酒屋さんの夜定食』は、面白い取り組みだと思います。

 

だから、できれば、『夜定食』だけのおすすめにしたいですね。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>夜も定食やってます

>きょうは

>『メニュー名』800円

>お酒 オススメ

>呑みセット ドリンク代+500円

>(日替主菜+小鉢2品)

>・生ビール 450円

>・焼酎 450円

>・グラススパークリングワイン 400円

>・そばちょこワイン 450円他

>カウンター 8席

>テーブル 2×2席

 

 

 

→『夜定食』と『呑みセット』と両方お知らせしたい気持ちは分かります。

 

→しかし、2つをお知らせすると、どうしても『メニュー表』になってしまうのです。

 

→店頭看板の役割は、『お店の中に誘導すること』になります。

 

→だから、お客さんに興味を持たせなければいけません。

 

→そのためには、メッセージ性のある情報にする必要があります。

 

→メッセージ性のある情報にする一番簡単なやり方が、『投げ掛け』です。

 

→例えば、『仕事や遊びで、晩ごはんを食べそびれてしまうことはありませんか?』とします。

 

→そして、『しかし、夜はお酒のアテのようなメニューばかりで、意外と定食が食べられるお店が少ないのです』

 

→この後、『夜定食』につなげればいいでしょう。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(居酒屋店の夜定食)

仕事や遊びで、晩ごはんを食べそび
れてしまうことはありませんか?

しかし、夜はお酒のアテのようなメ
ニューばかりで、意外と定食が食べ
られるお店は少ないのです。

そこで居酒屋だけど、『夜定食』を
始めました!
お酒を飲まなくても大歓迎です。

今日の夜定食
『メニュー名』800円

『おうちで作るのが面倒だな~』と
思ったら、ぜひご利用を!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→『居酒屋さんの夜定食』は面白いので、それにメッセージ性を出すことが今回のポイントです。

 

→メッセージ性を出すには、まず、『こんな経験はありませんか?』と、投げ掛けることから始めると上手くスタートできます。

 

→そして、『しかし、こんな悩みがあるのです』と、現状の悩みをハッキリさせるといいでしょう。

 

→その上で、『そこで・・・』と、その悩みを解決する方法を伝えます。

 

→ここまでで、そんな経験があるお客さんに、興味を持ってもらえるのです。

 

→そして最後に、『こんなこと思ったら、ぜひご利用を!』と行動を促すと、『それ、いいかもしれないな~』と行動してもらえるお客さんが、一定数出て来ます。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則