店頭看板の事例(雑貨店の和紙ニットマスク) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

雑貨店さんの『和紙ニットマスク』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

雑貨店さんが、『和紙ニットマスク』をおすすめしている店頭看板です。

 

とても分かりやすく書かれています。

 

新型コロナ対策のために、これからもマスクは必要です。

 

なので、どこのお店でも、マスクをおすすめするようになります。

 

そうなると同じような内容になってしまい違いが出て来ません。

 

そんな時は、『訴求ポイント』が大切になります。

 

前回、6月29日のブログ記事で『マスクの店頭看板』を紹介しましたが、この時の『訴求ポイント』は、『暑苦しさ』です。

 

今回は、『息苦しさ』になります。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>スタッフもつけてます。

>洗える!和紙ニットマスク

>和紙糸の日本一細い糸

>マスク部分から耳紐まで縫い目の

>ない三次元状態から編み上げられた

>ニットマスクが出来上がりました!

>汗を吸いすぐに乾く!息がしやすい!

>フィット感!マスク跡がつかない!

>レギュラーサイズで女性の方はもちろん

>男性の方も大丈夫です!

>『昨日買ってすごく息がしやすかった』

>と7枚も追加で!

>リピーターさん続出!

>ご家庭やスタッフさん用に・・・と今とっても

>人気の商品です!

 

 

 

→訴求ポイントを、『息苦しさ』に絞って伝えたいと思います。

 

→そのためには、後半部分にある『お客様の声』を活用したいですね。

 

→例えば、『昨日買ったこのマスク、すごく息がしやすかったので、もう7枚下さい』(20代 お客様の声)

 

→こんな感じで、『お客様の声』を活用すると、リアル感が出ます。

 

→この後、『あなたも今のマスクに息苦しさを感じていませんか?』と、問い掛けるのです。

 

→そうすると、『そうそう、そうなのよ!』と感じるお客さんに刺さります。

 

→このようにしておいてから、『和紙ニットマスク』につなげて行くのです。

 

→最後は、行動の促しも忘れずに!

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(雑貨店の和紙ニットマスク)

『昨日買ったこのマスク、すごく息
がしやすかったので、もう7枚下さ
い』  (20代 お客様の声)

あなたも今のマスクに息苦しさを感
じていませんか?

そんな時は、『洗える!和紙ニット
マスク』(レギュラーサイズ)
日本一細い和紙の1本糸で、マスク
本体から耳ひもまで、三次元にニッ
ト網みで仕上げられています。

そのため息がしやすく、フィット感
がよく、マスク跡も付きません。
マスクを長時間つけ続けなければい
けない方に、特におすすめです。
当店スタッフもつけていますよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品は同じでも、『訴求ポイント』を変えて伝えることが今回のポイントです。

 

→そうすると、微妙に違うお客さんの悩みに対応できます。

 

→例えば、『暑苦しさ』と『息苦しさ』、同じように苦しいのですが、『どこが一番苦しいと感じるのか?』によって、商品のターゲットは変わるのです。

 

→ここを意識しないと、品切れ状態の時は大丈夫でしたが、品溢れ状態になると、『マスクの違い』を出さないと、単価が下がり出します。

 

→しかし、『お客さんが一番苦しい』と感じている悩みを解決できるマスクであれば、単価はそんなに下がらないのです。

 

→価格は、伝え方次第で変わります。

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則