店頭看板の事例(ペットショップ店の泥パック) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

ペットショップ店さんの『泥パック』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

ペットショップ店さんが、『泥パック』をおすすめしている店頭看板です。

 

新登場なので、どうしても『泥パック名』を先にお知らせしたい気持ちは分かります。

 

しかし、お客さんは、商品名よりももっと先に知りたいことがあるのです。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>新登場!

>『泥パック名』

>泥ミネラル+アボカドオイル+オーガニックアルガンオイル

>お肌と被毛の活性化を促し

>美しさを取り戻す為に、たっぷり

>栄養を与え、集中的にケアします!

>フケが気になる・・・

>体臭、皮脂、ベタツキが気になる・・・

>トリミング後の匂いを長続きさせたい!

>ぜひ一度お試し下さい!

 

 

 

→お客さんが、商品名よりももっと先にしりたいことは、何でしょうか?

 

→それは、『どんな状態の時に、必要なのか?』です。

 

→ここが自分事だと、興味を持ちます。

 

→しかし、商品名だと、自分事かどうか分からないので、大抵は興味を持ってもらえないのです。

 

→それでは、折角の商品も宝の持ち腐れになってしまいます。

 

→だから、一番最初に、『どんな状態の時に、必要なのか?』で、問い掛けるのです。

 

→例えば、『あなたの可愛いワンちゃんの体から強い臭いがしたり、被毛がベタついたり、フケが多く出たりしていませんか?』とします。

 

→この中の1つでも当てはまるものがあれば、興味を持ってもらえるので、次の文章を読んでもらえるのです。

 

→そうしたら、『原因は・・・』と続けます。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(ペットショップ店の泥パック)

あなたの可愛いワンちゃんの体から
強い臭いがしたり、被毛がベタつい
たり、フケが多く出たりしていませ
んか?

原因は、皮脂の分泌バランスが崩れ
ているからです。そのため皮脂が多
く出ると、被毛や根元に皮脂汚れが
残り、逆に少ないとフケが出やすく
なります。

そんな時は、天然ミネラルと植物オ
イルを配合した『泥パック』で、栄
養を与えながら集中ケアしてあげま
しょう。体臭や被毛のベタつきがな
くなり、クシ通りがとても良くなり
ますよ!

新登場『植物オイル配合泥パック』

ちょっと気になり出したら、ぜひ、
お試し下さい。
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品名からお知らせするのでなく、まずは『どんな状態の時に、必要なのか?』を伝えることが今回のポイントです。

 

→ここを先に伝えないと、極端な話、読んでもらえないと思って下さい。

 

→それくらい、お客さんは、自分と関係ないものに興味を持たないのです。

 

→しかし、一旦、自分と関係があると分かると、今度は貪欲に読んでもらえます。

 

→そうなると、最後の行動の促しまで、一気に伝え切ればいいのです。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則