こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
先日のブログ記事、『 共通の敵ができたお客さんほど、話しやすくなる! 』で、お客さんに、『あなたは悪くない』と言ってあげることが大切だと書きました。
これは、スタッフさんにも言えることです。
<例えば>
スタッフさんが遅刻していたとします。
しかも、何回注意しても治らなっかったとしたら、あなたならどうしますか?
普通に考えれば、遅刻の原因はスタッフさんなので、『あなたが悪い』と言うでしょう。
しかし、ここでも、『あなたは悪くない』と言ってあげることが大切になります。
なぜなら、スタッフさん自身が、『どうしていいのか?』、分かっていないことが多いからです。
そんなスタッフさんに、『もっとちゃんとしろ!』、『もっと努力しろ!』と注意しても効果がありません。
それどころか、『どうせ自分は、ダメな人間だ』と、さらに自分自身を否定してしまいます。
そうならないためにも、『あなたは悪くない』と言って欲しいのです。
その上で、『なぜ遅刻してしまったのか?』を、一緒に考えてあげましょう。
<例えば>
遅刻の原因が、
(1)『テレビを遅くまで見ていたから』
(2)『スマホを布団の中で、遅くまで見続けていたから』
(3)『友達と遅くまで飲んでしまったから』
などの原因が、上がったとします。
そうしたら、
(1)は、『テレビが悪い』
(2)は、『スマホが悪い』
(3)は、『友達が悪い』
と言って、『あなたは悪くない』、根拠を示してあげるのです。
そして、その悪い原因に対しての対策を考えて行きます。
<例えば>
(1)の対策は、『テレビは、深夜0時以降は見ない』
(2)の対策は、『スマホは、布団に持ち込まない』
(3)の対策は、『友達と飲みに行っても、夜10時で帰る』
こんな感じの対策をハッキリさせて、それを守ると約束してもらうのです。
そうすると、もう同じ原因での遅刻はなくなります。
ここで重要なポイントは、
もしも、それでも同じ原因で遅刻した場合は、周りのスタッフさんに分かるような『しっかりとしたペナルティー』を与えます。
なぜなら、やり方が分からなくてできないのならまだしも、やり方が分かった上で、その約束が守れなかったことは、とても大きな問題だからです。
この時は、『あなたが悪い』と、きっぱりと言い切りましょう。
そして、ペナルティーとして、
<例えば>
・1人でトイレ掃除をさせる
・1人で付近の道路のゴミ拾いをさせる
・1人でお店の蛍光灯を拭かせる
などをさせるのです。
その上で、
◆『私は、あなたを信じています』
◆『あなたは、必ずできるはずです』
と声掛けしてあげましょう。
そうすると、今度こそ、遅刻をしないように努力するはずです。
どうでしょうか?
この話は、『遅刻』に限ったことではありません。
他のことでも、応用が効くはずです。
ここが分かると、もういきなり、『あなたが悪い』、『もっとちゃんとしろ!』とは、言えなくなります。
それどころか、ひょっとしたら、『共通の敵は、どこにいるのか?』を、必死で探し始めているかもしれませんね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則