こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
ペットサロン店さんの『歯磨き習慣』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
ペットサロン店さんが、『歯磨き習慣』についてお知らせしている店頭看板です。
『ハミガキ強化月間』として、2月からお知らせしています。
飼い主では、うっかり見落としてしまうことを、しっかりお知らせしてるのは、とてもいいです。
しかし、『毎日磨くのがベスト』と伝えていますので、できれば自宅でできる流れがあってもいいと思います。
そうしないと、折角のいいお知らせが売り込みと勘違いされてしまうでしょう。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>2月からのキャンペーン
>ハミガキ強化月間
>4種類の中からその子に合った
>セレクトハミガキ粉で行います。
>1.アクアゼオミガキ 歯石がかんたんにとれる
>2.マヌカハニー おいしく口腔ケア
>3.艶色 新形状泡タイプ
>4.アースリーフデンタルジェル 歯茎のマッサージにも
>¥1000~
>※全体ケアも今まで通りあります。
>犬は歯垢が3~5日で歯石に変わってしまうので
>歯みがきをしないと歯周病になります。
>毎日磨くのがベスト
→まず、『2月は、歯磨き強化月間』からスタートします。
→そして次に、歯磨きにつながる具体的なエピソードを伝えるといいですね。
→例えば、『可愛いワンちゃんとじゃれ合っていて、ふと口臭を感じることはありませんか?』とします。
→なぜなら、こんなエピソードがあるお客さんには、自分事になるからです。
→そうでなく、いきなり商品の説明をしてしまうと、他人事になってしまいます。
→他人事なので、売り込みと勘違いされるのです。
→ところが、自分事になると、同じ内容でもお役立ち情報に変わります。
→さらに自分事にするには、『口臭の原因』をズバリ伝えるのです。
→これを知ると、『このままではダメ!』となるでしょう。
→そうしておいて、『歯磨き習慣』のための流れをつくります。
→現在の看板の内容は、『備え付けのビラ』で詳しく説明してもいいですね。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(ペットサロン店の歯磨き習慣)
可愛いワンちゃんとじゃれ合ってい
て、ふと口臭を感じることはありま
せんか?
口臭の原因は色々ありますが、一番
多いのが歯周病です。
歯周病は毎日の歯磨きで進行を抑え
ることができます。しかし、いきな
り口の中に歯ブラシを入れても嫌が
るでしょう。そこで、まずはお口周
りを触らせるトレーニングから始め
ます。少しずつ手順を追って歯ブラ
シに慣れさせることがコツです。
歯磨きで困ったら、今がチャンス!
備え付けのビラをお取り下さいね。
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→いきなり『商品の説明』をするのでなく、『具体的なエピソードとその原因』で自分事にしてもらうことが今回のポイントです。
→お店にとっては、『商品の説明』が自分事になりますが、お客さんにとっては、他人事になります。
→お客さんは、他人事には興味を示しません。
→しかし、『具体的なエピソード』が、自分にも当てはまって、『そのままにしておくとダメな原因』が分かった場合、自分事になります。
→そうなれば、興味を示すので、こちらの『商品の説明』に耳を傾けてもらえるのです。
→だから、自分事にする、『具体的なエピソードとその原因』が大切になります。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則