こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
眼鏡店さんの『聞こえ改善』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
眼鏡店さんが、『聞こえ改善』をおすすめしている店頭看板です。
『たいせつな人が笑顔になると、きっとみんなが笑顔になる』
本当にそうですよね。
この『一番伝えたいこと』が、より届きやすい流れを作りたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>たいせつな人が笑顔になると
>きっとみんなが笑顔になる
>・聞こえ改善
>・ココロとカラダの元気
>・家族や友だちのいいつながり
>いい『聞こえ』から素敵なサイクルが
>はじまります。
>いい『聞こえ』はみんなではぐくむもの
>私たちと一緒にお話ししてみませんか?
→まずは、『現状のシーン』からスタートします。
→なぜなら、問題のシーンをハッキリさせる方が、自分事になるからです。
→ここがあいまいだと、どんなに良いメッセージも他人事になるので、興味を持ってもらえません。
→例えば、『親の聞き返しや聞き間違いが気になるあなたに』とするのは、どうでしょうか?
→この後、プロの視点で、ズバリの問題を伝えます。
→例えば、『それだけでなく、笑顔が少なくなっていませんか?』と投げ掛けるのです。
→この投げ掛けで、『そう言えば、最近、少なくなっているかも?』となれば、こちらの話に耳を傾けてもらえます。
→投げ掛けの後は、その原因です。
→そして、その原因の解消の第一歩を伝えます。
→この後、『一番伝えたいこと』を伝えるのです。
→最後は、感情を刺激して行動を促します。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(眼鏡店の聞こえ改善)
るあなたに
それだけでなく、笑顔も少なくなっ
ていませんか?
実は聞く力や見る力が衰えて来ると
会話が減るため、ふさぎがちになり
笑顔が少なくなるのです。聞こえ改
善の第一歩は、大きな声でしゃべる
のでなく、顔を見ながら優しく話し
掛けることから始めましょう。
大切な人が笑顔になると、きっとみ
んなが笑顔になります。
もう歳だから仕方がないとあきらめ
ず、一度ご相談下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→いきなり『一番伝えたいこと』を言うのでなく、それが届きやすくなる流れを作ることが今回のポイントです。
→簡単な流れは、(1)『現状のシーン』、(2)『プロの視点での問題』、(3)『その原因』、(4)『原因の解消の第一歩』、(5)『一番伝えたいこと』、(6)『感情の刺激と行動の促し』
→それと、勘違いしやすいポイントをさりげなく伝えるといいでしょう。
→例えば、『聞き返し』があると、どうしても『大声』になってしまいます。
→しかし、『大声』になると、イントネーションや抑揚が強くなり、『怒られている』ように聞こえるのです。
→そうすると、『怒られる』はイヤなので、『聞き返し』をしなくなります。
→そのため、状況をどんどん悪化させるでしょう。
→それと、『耳からの情報』も大切ですが、『目からの情報』はもっと大切です。
→認識する順番は、『目からの情報』→『耳からの情報』になります。
→だから、『大きな声でしゃべるのでなく、顔を見ながら優しく話し掛けること』が大切なのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則