こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
業績が伸び悩んで来ると、『何とかしなければ・・・』と思い、『何かいい方法はないか?』と、やり方だけを探し始める社長さんが多いです。
しかし、やり方だけを探し求めていても上手く行きません。
なぜなら、そのような社長さんに限って、『自分が、一番やりたかった思い』を忘れているからです。
ほとんどの社長さんは、自分が社長に成りたての時に、『自分は、仕事を通じて、こんなことがやりたい』いう思いで、決意したことでしょう。
しかし、月日が流れて、現状のことばかりに目が行きだすと、そのことを忘れてしまうのです。
そして、業績が伸び悩んで来ると、ただ単純に、『売上げを伸ばしたい』となってしまいます。
なので、もう一度初心を思い出して、『自分が、一番やりたい思い』を実現するためには、『何をするべきなのか?』を考えて欲しいのです。
その上で、『いつまでに、どれくらいのゴールを達成しなければいけないのか?』を決めなければいけません。
とは言え、目先の状況が悪くて、なかなか考えられない時は、5年後、10年後でもいいのです。
とにかく、
◆(A)『自分が、一番やりたかった思い』
◆(B)『いつまでに、どれくらいのゴールを達成しなければいけないのか?』
を決めることが必要になります。
ここが決まれば、それを、3年後、1年後と、中間のゴールを決めましょう。
このようにすると、目標のゴールが決まるので、『何をしなければいけないのか?』が分かりやすくなるはずです。
<例えば>
◆(C)『1年後のゴールと現状には、どんなギャップがあるのか?』
◆(D)『ギャップを埋めるためには、どんな切り口があるのか?』
◆(E)『その切り口で、どんなアイデアが考えられるのか?』
などを考えます。
もしも、(C)の『ギャップ』や(D)の『切り口』、(E)の『アイデア』が考えられなければ、その分野は、専門家のサポートを受けることもできるのです。
しかし、(A)の『思い』や(B)の『ゴール』は、社長さんがハッキリさせなければ、誰もサポートできません。
つまり、最低限、(A)と(B)さえ決まっていれば、それに対応して、『何をすればいいのか?』と『どうすればいいのか?』のやり方が、とても選びやすくなるはずです。
どうでしょうか?
業績が伸び悩むと、やり方だけを探し求める気持ちは分かります。
しかし、その前に、一度(A)の『思い』や(B)の『ゴール』を見つめ直してみて下さい。
今までとは違った視点で、現状を見ることができますよ!
その上で、専門家のサポートを受けて下さい。
そうすると、きっと業績の回復につながることでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則