『無言接客』ってご存知ですか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。



『接客』と言えば、『お店のスタッフさんが、お客さんに応対すること』をイメージされると思います。

 

つまり、『人が人に行うもの』と思われがちです。

 

しかし、今は、『人からの接客を嫌がる人』が増えています。

 

理由は、人と接すると、聞きたくない情報まで聞かされるのがイヤだからです。

 

ここがイヤな人にとっては、大きなストレスとなり、とても面倒くさいことになります。

 

 

 

このようなお客さんの気持ちを、理解しているお店は少ないです。

 

そんなお客さんには、『無言接客』をしてあげましょう。

 

 

 

『無言接客』とは、話し掛けてほしくないお客さんに、気配だけを感じて、何もしない話し掛けない接客のことを言います。

 

もちろん、話し掛けて欲しい仕草をした時は、すぐに話し掛けなければいけません。

 

しかし、それだけでは、お店が伝えたいメッセージが、お客さんに届かないので、『無言接客』というツールが必要なのです。

 

身近なもので言えば、『POP』や『店内看板』になります。

 

接客不要のお客さんには、『POP』や『店内看板』が、最適です。

 

 

 

では、どのようにメッセージを届ければ、『無言接客』できるのでしょうか?

 

ポイントは、次の5つです。

 

◆(1)『伝えたい相手』は、誰か?

 

◆(2)『イヤな気持ち』は、どんな感じか?

 

◆(3)『商品の特徴』は、何か?

 

◆(4)『得られる結果』は、どんなことか?

 

◆(5)『最初の行動』は、どこからか?



この5つです。

 

例えば、分かりやすいように、今流行りの『スマホのガラスコーティング』の場合で考えてみますね。

 

まず、それぞれのポイントを、思いつくまま書き出してみましょう。

 

 

(1)『伝いたい相手』

 

・スマホを大切にしている人

 

・新しいiPoneを買った人

 

・保護フィルムに不満がある人

 

・iPhoneの画面にヒビが入っている人

 

 

(2)『イヤな気持ち』

 

・落としてヒビ割れが心配

 

・ベタベタと指紋が付くのがイヤ

 

・保護フィルムが上手く貼れずにイライラする

 

・ヒビが入っていると、『この人、意外とだらしなさそう』と、周りから見られるのがイヤ


(3)『商品の特徴』

 

・スマホ画面に液体を塗り重ね、透明な保護膜で覆う

 

・保護フィルムに代わるものとして注目されている

 

・効果が3年程度持つ

 

・約10分と短時間でできる

 

 

(4)『得られる結果』

 

・スマホの外観を変えずに、キズや汚れから守る

 

・皮脂やメイクなどの汚れが付きにくくなる

 

・フィルムを貼らないので、画面がくっきり、指通りがなめらか

 

・次の機種変更まで持つ

 

 

(5)『最初の行動』

 

・実際に、触ってみてもらう

 

・現物をボールペンで落書きしてもらう

 

・都合のいい日時に予約を入れてもらう

 

・待ったいる間、コーヒーを飲んでもらう

 

 

 

こんな感じで、書き出すことができれば、後はこれらを組み合わせて、メッセージすれば、『POP』や『店内看板』ができます。

 

 

 

例えば、

 

<ここから>


iPhoneの画面にヒビが入っている人を、よく見かけませんか?

 

実は、ちょっとしたヒビでも、『この人、意外とだらしなさそう』と周りから見られてしまうんですよ!

 

そうなる前に、ガラスコーティング!

 

スマホの画面に液体を塗り重ね、透明な薄い保護膜で覆うことで、外観を変えずキズや汚れからスマホを守ります。

 

フィルムを貼らないので画面がくっきり、指通りがなめらかです。

 

約10分と短時間でできます。

 

まずは実際に、ガラスコーティングした現物を、触ってみて下さい。

 

<ここまで>

 

 

 

どうでしょうか?

 

あなたのお店の商品でも、一度考えてみて下さいね。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則