店頭看板の事例(居酒屋店の馬刺し) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

居酒屋店さんの『馬刺し』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

居酒屋店さんが、『馬刺し』をおすすめしている店頭看板です。
 
『馬刺しが食べられるお店』は少ないので、好きな人にはたまらない看板だと思います。
 
では、まだ一度も食べたことがない人には、この看板はどうでしょうか?
 
『そんな人には、関係ない』としてもいいのですが、『ここだけしか食べられない』のですから、そんな人にもおすすめしてもいいですね。
 
そうなると、まだ一度も食べたことがない人は持つ、『素朴な疑問』にスポットを当ててみてはどうでしょうか?
 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>大ブーム!
>『商業施設名』でここだけ
>馬刺しの旨い店
>最高級国産馬肉
>¥1890(2人前)
>『店名』
 
 
 
→『素朴な疑問』とは、何でしょうか?
 
→色々あると思いますが、例えば、『どうして馬肉は生で食べられるのでしょうか?』も、その1つです。
 
→このような疑問を投げかけて、その答えを伝えれば、疑問が解けるでしょう。
 
→そして、馬肉の特徴を簡単に説明します。
 
→最後は、行動の促しです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(居酒屋店の馬刺し)
今、大ブームの馬刺し!
でも、どうして馬肉は生で食べられ
るのでしょうか?

それは馬は牛や豚と比べると、体温
が高く40度ほどあり、雑菌や害虫
が増殖しにくいのです。また、マイ
ナス20度で48時間以上冷凍する
ことで、さらに安全に美味しく頂け
ます。

馬肉は、低カロリーでコレステロー
ルを下げる働きもあるので、血圧が
気になる方にも安心です。
『商業施設名』でここだけ!
ぜひ、どうぞ!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『馬刺し』そのものを知らせるだけでなく、『馬刺し』に興味を持つお客さんに伝えることが今回のポイントです。
 
→そう考えると、『お客さんの疑問』が想像できます。
 
→『お客さんの疑問』がハッキリすれば、後は簡単です。
 
→その疑問に答えて行き、『馬刺し』につなげて行きます。
 
→そうしないと、一度も食べたことがない食べものは、どうしても敬遠してしまうでしょう。
 
→しかし、『もしも血圧が気になる人』だったとしたら、『一度食べてみようかな』となります。
 
→そうでない人も、『何か、体によさそうだから、食べようかな』となることもあるでしょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則