店頭看板の事例(調剤薬局店の血圧相談会) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

調剤薬局店さんの『血圧相談会』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

調剤薬局店さんが、『血圧相談会』をお知らせしている店頭看板です。
 
血圧は、年歳を重ねるごとに気になります。
 
そんな方に対する『血圧相談会』なのでしょう。
 
であれば、この辺りを呼び掛けてみたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>毎週木曜日は、血圧相談会
>PM3:00~PM5:00
>処方箋なしでOK
>血圧の気になる方、ご相談下さい
>お薬相談随時受付中
 
 
 
→まず最初に伝えたいことは、『お店が言いたいこと』ではなく、『お客さんが聞きたいこと』です。
 
→では、『お客さんが聞きたいこと』は、何でしょうか?
 
→例えば、『年齢を重ねるごとに、血圧のことが気になりませんか?』という問い掛けをすると、『お客さんが聞きたいこと』につながりやすいです。
 
→この後に、『実は血圧はストレスや生活習慣、運動などで簡単に変化するんですよ!』と、プロとしての情報を伝えます。
 
→このプロとしての情報が、実は、『お客さんが聞きたいこと』になるのです。
 
→これが分かると、『ではどうすればいいのか?』と思います。
 
→そうしたら、『お店が言いたいこと』を伝えればいいのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(調剤薬局店の血圧相談会)
年齢を重ねるごとに、血圧のことが
気になりませんか?

 

実は血圧はストレスや生活習慣、運
動などで簡単に変化するんですよ!

 

例えば、仕事のストレスがなくなっ
たら、血圧が下がったという事例も
あります。血圧のケアはあなたの体
を守るために、とても大切です。

毎週木曜日PM3:00~5:00
無料血圧相談会を、やっています。
処方箋なしでOKですので、まずは
今の血圧を知ることから始めて下さ
いね!
『店名』『電話番号』




【今回のポイント】

→『お店が言いたいこと』をいきなり伝えるのでなく、『お客さんが聞きたいこと』につながる流れを作ることが今回のポイントです。
 
→こうすることで、意識付けがしやすくなります。
 
→ちょっと昔の話をすると、
 
→1983年、厚労省は、基本健診のガイドラインの中で、正常血圧を『140/90mmHg未満』とし、要医療血圧を『180/100mmHg以上』が基準でした。
 
→ところが、2000年に、日本高血圧学会が、正常血圧を『130/85mmHg未満』、高血圧を『140/90mmHg以上』と判定したのです。
 
→これにより、2008年、特定健診(メタボ健診)のスタート時に、厚労省も学会の基準に合わせてしまいました。
 
→ところが、2013年にアメリカ政府が、『60歳以上で、年齢プラス90mmHg未満が、正常血圧の基準値で問題ない』とする説が出ています。
 
→この基準だと、『60歳で、150mmHg未満』、『70歳で、160mmHg未満』、『80歳で、170mmHg未満』という計算になるでしょう。
 
→全ての人に当てはまることはないと思いますが、一つの説としては検討の価値がありそうです。

→日本は、正常血圧を『130/85mmHg未満』、高血圧を『140/90mmHg以上』という基準が今も続いています。
 
→大切なことは、『血圧は、ストレスや生活習慣、運動などで簡単に変化する』ということです。
 
→しっかりしたケアを心掛けたいと思います。

 



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則