3つの段階を踏むとスタッフさんに行動してもらいやすくなる | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



スタッフさんに、販促などのアイデアを考えてもらい、実際に行動してもらうには、次の3つの段階を踏むと上手く行きます。

 

それは、スタートが『0(ゼロ)』で、ゴールが『10』とした場合

 

◆(1)『0→1の段階』

 

◆(2)『1→3の段階』

 

◆(3)『3→10の段階』


この3つの段階です。

 

 

(1)の『0→1の段階』は、アイデア出しの段階で、スタッフさんに何でも自由に、思いつくまま、多くのアイデアを出してもらいます。

 

『この時季は、こんなことがしたい』

 

『ここを、こうすればいいのでは・・・』

 

『こうすれば、お客さんに喜ばれる』など

 

 

どんなことでもいいので、『お客さんの行動につながるきっかけ』を考えてもらいます。

 

この時のポイントは、出て来たアイデアを一切否定しないことです。

 

否定するよりも、そんなアイデアに乗って行き、『それなら、こうするのはどうかな』と、どんどん膨らませて行きます。

 

今までの常識や条件では考えなつかったことでもかまいません。

 

むしろ、そんなアイデアの方が、上手く行くことが多いです。

 

 

一人のスタッフさんに最低1つ以上出してもらえれば、全員で複数個のアイデアがすぐに集まることでしょう。

 

このように出て来たアイデアの中から、季節等のタイミングに合ったものを選び出します。



そして、次の(2)の『1→3の段階』に進んで行くのです。

 

(1)の段階は、スタッフさん自身が自由に考えてもらいましたが、(2)の段階では、選んだアイデアが実現可能かどうかを、店長さんなどの責任者も一緒になって考えます。

 

この時に重要なポイントは、『最低限伝えなければいけないこと』、あるいは、『やってはいけないこと』を確認して、販促の大体の骨組みを作ることです。

 

<例えば>『最低限伝えなければいけないこと』

 

◆(A)『誰に』

 

◆(B)『何をする』

 

◆(C)『どうしてもらう』など

 

 

<例えば>『やってはいけないこと』

 

◆(D)『いきなり商品をすすめない』

 

◆(E)『専門用語は書かない』

 

◆(F)『割引きを強調しない』など

 

 

 

しかし、この段階をやり過ぎてしまうと、スタッフさんのやる気をなくしたり、以前と同じものになってしまうので、注意が必要になります。

 

 

このようにして、最低限のカタチができたら、次は、(3)の『3→10の段階』に進みましょう。

 

この段階は、ゴールまで、基本的にスタッフさんだけで行います。

 

なので、多少の失敗は、全く問題にしません。

 

むしろ、失敗しなければ気付けないことが多いので、失敗しながら進めてもらうことを促します。

 

しかし、それでも失敗したくないスタッフさんが出て来るはずです。

 

そんなスタッフさんは、今までの経験から、『失敗すると怒られる』、『失敗すると責められる』と思い込んでいます。

 

そんな時は、先程も言ったように、『失敗しながら進むことは、いい事である』ことを伝えて、『失敗したら喜ばれる』、『失敗したら褒められる』、雰囲気作りをしてあげましょう。

 

なぜなら、初めてのことは、失敗しないと見つけられない答えが沢山あるからです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

◆(1)『0→1の発想の段階』

 

◆(2)『1→3の組み立ての段階』

 

◆(3)『3→10の実行の段階』

 

この3つの段階を意識して、スタッフさんと接してもらうことをオススメします。

 

この3つの段階はどれも大切なのですが、特に大切なのが、(1)の段階です。

 

スタッフさんに、『こんなことがしたい』と、どれだけ思ってもらえるのかが、ポイントになります。

 

なぜなら、ここの意気込みの強さで、この後の段階が上手く行くか左右するからです。

 

 

そのために、店長さんなどの責任者が聞く姿勢を持って、『スタッフさんが積極的に話せる雰囲気作り』が大切になります。

 

 

アイデアがどんどん出て来るお店は、活気があって楽しいですよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則