こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
業績が伸び悩んで来ると、『このままではいけない』、『何とかしなければ』と、言い出す社長さんが多いです。
これは、現状に疑問を感じで、『変わらなければいけない』と、危機感を持つからだと思います。
しかし、『イザ、変わろう』となると、『変わることへの不安』や、『できれば今のままで、変わりたくない』という想いから、変わることへブレーキがかかるのです。
そして、『このままではいけない』、『何とかしなければ』、『変わらなければいけない』と言って、バランスを取ろうとします。
このような社長さんに、『コンサルしましょうか?』と声掛けすると、『イヤ~、今はちょっと・・・』、『時間がない』、『お金がない』、『ウチではできない』と、断られることが多いです。
確かに、『いきなり、コンサルしましょうか?』と、アプローチされたら断りたくなります。
しかし、これは単なるアプローチミスではないのです。
このような言葉でバランスを取る人は、とにかく変わりたくありません。
そんな人には、そんなに変わるのがイヤならば、『思い切って、変わることを捨てて下さい』と、アドバイスしています。
どんなに業績が伸び悩んでいるお店でも、『良い所』と『悪い所』が必ずあって、今は、その『悪い所』が目立っているだけなのです。
だから、『悪い所を変えなければいけない』と思ってしまいます。
しかし、それが簡単に変えられないから、不安になるのです。
なので、『悪い所を変える』のでなく、『良い所を伸ばす』と、考えます。
このように考えれば、『変わることを捨てること』ができるでしょう。
そして、『良い所を伸ばそう』とすれば、不安は和らぐはずです。
どうでしょうか?
とは言っても、『お店に、どんな良い所があるのか?』、分からないと思います。
そんな時に頼りになるのが、『数字』です。
『数字』は、事実の集まりで、現場の状況を良くも悪くもハッキリと写し出してくれます。
では、どんな『数字』を見ればいいのでしょうか?
<例えば>
売上げを構成する代表的な数字として、次のようなものがあげられます。
◆客数×客単価
◆点数×点単価
◆人数×1人当たり売上げ
◆時間×1時間当たり売上げ
など、もっと他にも分解すれば、かなりの『数字』を見ることができるでしょう。
この中から、『良い所』を表している『数字』を見つけ出すのが、一番近道です。
<例えば>
1週間ごとの売上げを、昨年同月同週で比較した場合を見るとします。
ちなみに、『なぜ、昨年同月同週で比較するのか?』と言うと、季節変動などの影響を押さえるためです。
これらの比較から、『良い所』を表している『数字』を見つけたとします。
そうしたら、
◆『昨年同月同週の売上げがいいのは、何があったからか?』
◆『誰が、何をしたから、売上げがいいのか?』
◆『どんなお客さんに、どんなことをしたからなのか?』
などを、現場のスタッフさんに聞けばいいのです。
1週間の出来事なので、大抵スタッフさんは覚えています。
しかし、最初は、すぐに答えられないかもしれません。
それでも、そのうち、『もしかしたら、こんなことかも』とか、『ひょっとしたら、これがきっかけかも』と、結果につながる行動を思い出してもらえるようになります。
そうすれば、その行動を伸ばして行けばいいのです。
『良い所を伸ばす』だけで、何も変える必要はありません。
どうでしょうか?
『変わることへの不安』があるのなら、まず、変わることを捨てて下さい。
そして、『良い所を見つけて、伸ばす』のです。
たったこれだけで、業績が変わり出しますよ。
一度お試しを!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則