店頭看板の事例(婦人靴専門店のローヒールパンプス) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

婦人靴専門店さんの『ローヒールパンプス』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

婦人靴専門店さんが、働く女性に向けた『ローヒールパンプス』をおすすめしている店頭看板です。
 
イラストがとても目立ちます。
 
『誰に、何を』がシンプルなので、分かりやすいです。
 
しかし、『なぜ』という視点があってもいいのではないでしょうか?



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>働く女性に向けた
>ローヒールパンプス
>『店名』
 
 
 
→『なぜ』という視点で、メッセージを伝えることは大切になります。

→なぜなら、『なぜ、働く女性に、ローヒールパンプスなのか?』が分かると、必要性が出るからです。
 
→必要性が出ると、『欲しいと思う人』が現れて来ます。
 
→では、『欲しいと思う人』は、どんな人でしょうか?
 
→『働く女性』を、もう少しハッキリさせた方が、『欲しい』と思ってもらいやすいです。
 
→そして、その『欲しいと思う人』に、現在困っていることを問い掛けてみて下さい。
 
→そうすると、その答えが知りたくて、最後まで読んでもらえます。
 
→最後は、行動の促しです。
 



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(婦人靴専門店のローヒールパンプス)
バリバリ働く30代のあなたに

パンプスは、歩きづらいものと思っ
ていませんか?

実は、ヒールの高さが5cmを超え
ると、急に歩きづらくなるのです。

歩きやすくて、疲れにくい、ローヒ
ールパンプスあります。

横ブレを防ぐ太めのヒールも人気!

ぜひ店内で履き比べてみて下さい。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『誰に、何を』が情報の基本ですが、そこに『なぜ』を加えることが今回のポイントです。
 
→『誰に、なぜ、何を』と3つ揃うと、必要性が出てメッセージが強くなります。
 
→それと、『働く女性』ではなく、『バリバリ働く30代のあなたに』と、呼び掛ける相手をハッキリさせることもポイントです。
 
→ただ、このようにお客さんを絞ってしまうと、『対象者が少なくなってしまう』と不安を持つ方がいます。
 
→しかし、実際は逆で、呼び掛ける相手をハッキリさせるから、対象者が多くなるのです。
 
→それは、現状をイメージしやすくなるからだと思って下さい。
 
→例えば、お客さんが40代の場合でも、20代の場合でも、現状で困っていることに違いはありません。
 
→『そうそう、私もそうなの!』と、なることが多いでしょう。
 
→そうすると、『どんなローヒールパンプスがあるのか、見てみようかな?』となるのです。
 
→もちろん、年代によっては、センスの違いから、全く興味を示してもらえないこともあります。
 
→しかし、品揃えを各年代別に揃えていたら、『バリバリ働く30代のあなたに』と呼び掛けても、全く問題ないのです。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則