こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
もしも、あなたのお店で次のような出来事が起こったら、どうするでしょうか?
◆(A)『売上げが下がって来た』
◆(B)『お客さんの数が減って来た』
◆(C)『スタッフさんが辞めてしまった』
◆(D)『求人しても採用できなかった』
さらに、こんな状況でも利益を出さなければいけないとしたら、何をすればいいでしょうか?
『もしも』という仮定の話でも、『イヤな話だな』と感じたとしたら、『それ、危険のサイン』と言えるでしょう。
なぜなら、『もしも』でなく、本当にこのようなことが起きたら、ほぼあきらめてしまう可能性が高いからです。
しかし、上記のような(A)~(D)の出来事は、すでに起こっている場合が多いので、すでにあきらめているお店が多いかもしれませんね。
では、なぜあきらめてしまうのでしょうか?
それは、頭の中が、『売上げ優先の発想』になっているからです。
『売上げ優先の発想』になると、どうしても、(A)~(D)の要素を満たす必要があると考えてしまいます。
しかし、『利益優先の発想』になると、(A)~(D)の出来事が起こると、『ラッキー』と感じることでしょう。
なぜなら、売上げや客数が小さくなって来ると、人に関わる余分なコストが大きく下がり、ムダが解消されるので、利益が出しやすい体質になるからです。
さすがに、『ラッキー』と感じるまでは行かないにしても、『利益優先の発想』で考えれば、売上げが上がっても、売上げが下がっても、対策があることに気付きます。
なので、決して、あきらめることなどしません。
どうでしょうか?
では、そんな『利益優先の発想』で考えた場合、何をすればいいのでしょうか?
あなたなら、どうしますか?
◆それが、『値上げ』です。
しかし、このように提案すると、『売上げが下がっていて、客数も下がっているのに、その上、値上げまですれば、もっと下がってしまう』と不安になられます。
その不安は、とてもよく分かります。
でも、その不安は、『これからも離れて行くであろうお客さんに』、目を向けた時の不安です。
確かに、そこを考えると不安になります。
しかし、そうではなく、『それでも、お店を使い続けてくれているお客さんに』、目を向けるのです。
どうしても不安であれば、『5%の値上げ』でもかまいません。
とにかく、『値上げ』をすることで、下がり続けている流れに逆らう行動をします。
なぜなら、『値上げ』は、現在の状況を何も変えなくても、変えれるからです。
もっと言えば、それしかできないからです。
ここで、大切なポイントがあります。
それは、
◆『お客さんは、使ったお金と比例して、喜ばれている』という事実を知ることです。
この事実を知らないと、『お客さんは、使ったお金が少ないほど、喜ばれている』と勘違いしてしまいます。
この勘違いがあるから、『値上げ』が怖いのです。
しかし、事実はそうではありません。
それは、リピートしてもらっているお客さんを見ていれば分かるはずです。
実は、『値上げ』もお客さんを喜ばすことにつながります。
但し、そのための条件が1つ。
それは、
◆『お客さんが喜ばれることに、本気で向き合うこと』です。
『値上げ』をするとは、『さらに本気で向き合うこと』になります。
そして、本気で向き合うことで、『こうしたら、もっと喜んでもらえる』と感じることがあれば、それをお客さんに伝えてあげて下さい。
もちろん、『お客さんが何を選ぶかは、全てお客さんの自由』です。
しかし、『選ぶ内容を伝えたり、選ぶチャンスを与えたりするのは、あなたの役割り』であることを忘れてはいけません。
どうでしょうか?
たったこれだけをするだけで、もしも、(A)~(D)の出来事が起こったとしても利益を出すことは可能です。
どんな状況になっても、簡単に、あきらめないで下さいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則