店頭看板の事例(美容室の卒業式の着付け) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

美容室さんの『卒業式の着付け』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

美容室さんが、『卒業式の着付け』をお知らせしている店頭看板です。
 
卒業式だけでなく卒園式もあり、着物も袴、振袖だけでなく、訪問着、留袖もあります。
 
おそらく、お本人さんだけでなく、お母さんにもお伝えしたいようです。
 
しかし、伝えたい相手が多くなると、メッセージが届きにくくなり、反応が良くありません。
 
ここは、伝えたい相手を絞って伝えてみたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』
>卒業式・卒園式
>訪問着・留袖・袴・振袖
>着付けやってます!
>詳細はSTAFFまで!
>『電話番号』
 
 
 
→では、誰に伝えればいいのでしょうか?
 
→一番伝えたい相手は、やっぱり、『卒業式に袴を着て出席したい、ご本人さん』ではないでしょうか?
 
→理由は、『この時しか着れないから』です。
 
→もちろん、その他の相手に伝えてもいいと思います。
 
→例えば、この看板の裏面とかで、伝えてみてはどうでしょうか?
 
→店頭看板は、『一人に一つ』が、基本です。
 
→では、『卒業式に袴を着て出席したい、ご本人さん』に、どのように伝えればいいのでしょうか?
 
→一番簡単なやり方は、『こんなことで、袴を着てみたいと思っていませんか?』と問い掛けることです。
 
→このように問い掛けると、後の流れがとてもラクになります。
 
→そして、最後は、行動の促しも忘れずに。
 


【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(美容室の卒業式の着付け)
もうすぐ卒業式! さびしさよりも
ワクワク感が大きいあなたに

普段は着ないからこそ、華やかで可
愛らしい袴を着てみたいと思ってい
ませんか?

でも着付けや袴に合ったヘアセット
やメイクが心配!
当店の『卒業式セット』は、着付け
に慣れたスタイリストがヘアセット
やメイクも一緒に行うので安心です
よ!

卒業式の日は、混み合いますので、
早めにご予約を!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→伝える相手を多くするのでなく、できれば絞り込んでしっかりメッセージを伝えることが今回のポイントです。
 
→伝える相手を絞り込めば、その相手だけしか伝わらないと、よく勘違いされます。

→しかし、実際は、メッセージが伝わりやすくなると、イメージしやすくなるので、『私は、袴を着ないのですが、そんな場合でも着付けてもらえるのですか?』と、問い合わせされることも多いです。
 
→それと、『卒業式セット』のように、セットメニュー名を付ける方が、分かりやすくて単価も取れます。
 
→最後の促しは、混雑を避ける上でも、早めに予約して頂く上でも、とても大切です。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則