店頭看板の事例(衣料店のはっ水防寒エプロン) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

衣料店さんの『はっ水防寒エプロン』に関する気になる店頭POPの事例を紹介します。

【現状の店頭POPの書き方】


 

【コメント】

衣料店さんが、店頭で、『はっ水防寒エプロン』をおすすめしているPOPです。
 
商品のエプロンにPOPを付けて、その良さを伝えています。
 
POPなので、『商品名』から書き始めて、丁寧に説明しているようです。
 
これを、店頭看板にするとしたらどうなるのか?
 
考えてみたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>はっ水防寒エプロン
>軽いのに裏ボアで暖かい防寒にもなる
>便利なかっぽう着です!
>暖かいだけでなく、はっ水加工が施され
>袖口にはゴムが入っているので家事もしやすい。
>かっぽう着は下に着た服が汚れにくいので
>小さなお子様やペットのいる家庭にも
>とってもオススメですよ。
 
 
 
→POPの最後に、オススメの対象者を書かれています。
 
→しかし、かっぽう着は、台所での家事が主な使い道です。
 
→なので、台所での家事で困っているシーンをハッキリさせることから始めましょう。
 
→例えば、『真冬の朝の台所・・・』と、このようなシーンをハッキリさせることで、困っているシーンがイメージしやすくなります。
 
→そして、このことから起こる問題を伝えるのです。
 
→このような『困っているシーン』と『起こる問題』を伝えた後で、それを『解決する商品』という流れにすると、必要性が分かるので興味を持ってもらえます。
 
→最後は、行動の促しも忘れずに。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(衣料店のはっ水防寒エプロン)
真冬の朝の台所、暖房がないのでつ
いつい着込んで寒さをしのいでいま
せんか?

でも、着込むと動きづらいし、うっ
かり汚してしまう経験も多いと思い
ます。
そんな時は『はっ水防寒エプロン』
¥1000(+税)がオススメ!

ポリ素材で軽く、裏ボアで暖かい便
利なかっぽう着です。表面ははっ水
加工してあるので、汚れが付きにく
くなっています。

店内で、手に取ってお気に入りを見
つけて下さいね!




【今回のポイント】

→POPの場合は、いきなり商品名とその説明だけでもいいかもしれませんが、店頭看板の場合は、『困っているシーン』と『起こる問題』を伝えた後で、それを『解決する商品』という流れにすることが今回のポイントです。
 
→このような流れにすることで、お客さんに必要性が分かりやすくなるので、ただ単に商品名を伝えるだけよりも、イメージしやすくなります。
 
→お客さんにイメージしてもらえると、『そうそう、朝は寒いけど、台所は暖房がないから困るのよね』と、自分のリアルな経験を思い出してもらえるのです。
 
→そうなれば、『どんなエプロンがあるのか?』、見たくなります。
 
→そこで、店内に誘導する言葉を投げ掛けると、割とすんなり店内に入って来られるでしょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則