売上げと買上げの大きな違いとは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。


『売上げ』と『買上げ』の違いは、何だと思いますか?

 

その前に、言葉の意味を簡単に説明しておきます。

 

◆(A)『売上げ』とは、自分が持っている商品やサービスを、相手に売ることで、受け取れる金額のこと

 

◆(B)『買上げ』とは、相手が持っている商品やサービスを、自分が買うことで、支払われる金額のこと



このように意味づけたとしましょう。

 

違う言い方をすると、

 

◆(A)『売上げ』とは、自分が相手に、『求めた』金額のこと

 

◆(B)『買上げ』とは、自分が相手から、『求められた』金額のこと


とも言えるのです。

 

 

この場合、それぞれの立場はどうなるでしょうか?

 

 

◆(A)の『売上げ』の場合

 

『求めた自分の立場』は低く、『求められた相手の立場』は高くなります。

 


◆(B)の『買上げ』の場合

 

『求められた自分の立場』は高く、『求めた相手の立場』は低くなるでしょう。

 

 

 

これを実際のお店の場合で考えてみることにします。

 

『売上げ』のケースの場合は、イメージしやすいです。

 

しかし、『買上げ』のケースの場合は、イメージしにくいと思いますので、『金プラチナ買取専門店』の具体例で簡単に説明していきます。

 

 

<例えば>

 

『金プラチナ買取専門店』は、ネーミングでも分かるように、金やプラチナなどの価値が高い金属を買い取るお店になります。

 

お客さんがお店にやって来て、買い取って欲しい金やプラチナを、現金に換えるのです。

 

この時、『お店の立場』は高く、『お客さんの立場』は低くいでしょう。

 

なぜなら、お客さんは、ちょっと恥ずかしい思いをして、折角お店にやって来たのだから、金やプラチナを早く現金に換えたいと、『求める』からです。

 

それに対して、お店は、『求められる』立場なので、『話がまとまってもまとまらなくても、どちらでも困りません。

 

なので、強気に構えると、立場は高いままでいられます。

 

 

ところが、お店が、『折角来た、このお客さんを逃がしたくない』と思うと、今度は、『この話を何とかまとめたい』と、お客さんに『求める』ようになり、立場が逆転するのです。


そうすると、立場が低くなってしまいます。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

このことから、次のことが分かります。

 

それは、

 

◆『求める側の立場は、低くなる』

 

◆『求められる側の立場は、高くなる』

 

 

 

つまり、『売上げ』、『売上げ』と、『求める立場』になっていては、立場が低くなるので、なかなか上手く行かないのです。

 

そうではなく、例え、売上げる場合であったとしても、買上げるのだと考えれば、『求められる立場』になって、立場が高くなるので、上手く行きやすくなります。

 

 

そのためには、どう考えればいいのでしょうか?

 

それは、『商品やサービス』を売上げるのでなく、『お客さんの問題や悩み』を、買上げるのです。

 

 

このように考えれば、立場が逆転します。

 

なぜなら、お客さんは、『自分が抱えている問題や悩みを何とかして欲しい』と、『求めている』からです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

『売上げ』と『買上げ』は、言葉は少し違うだけですが、『求めたか、求められたか』で、意味合いが大きく違って来ます。

 

 

この違いを意識できれば、あなたの立場は、『求める側』から、『求められる側』に変えることができるでしょう。

 

そうすると、何をすれば立場が変わるのかが、ハッキリ見えてくるはずです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則