こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
友人からの紹介で、河合雅司著『未来の年表』(講談社現代新書)を読んでみての感想です。
『人口減少の問題』や『高齢者増加の弊害』による未来のカレンダーや、その対応策が書かれていました。
これらの問題や弊害の要因となるのが次の3つのようです。
◆(A)『出生数の減少』
◆(B)『働き手世代の不足』
◆(C)『高齢者の増加』
このような人口の変化から起こる問題で、よく取り上げられるデータが、『年齢階級別人口』です。
上記の要因を対比してみると、
◆(A)『出生数の減少』は、15歳未満の『年少人口』が対象となります。
また、
◆(B)『働き手世代の不足』は、15歳から64歳までの『生産年齢人口』が対象です。
そして。
◆(C)『高齢者の増加』は、65歳以上の『老年人口』が対象になります。
経済面で考えると、(A)の出生数や(C)の高齢者の要因も気になりますが、一番気になるのが、(B)の働き手世代でしょう。
なぜなら、ここがしっかりと社会を支えていたら、社会全体が成長できるからです。
しかし、全国的に見れば、1997年をピークに減り始めて、もう20年間が経ちます。
このことは、以前のブログ記事、『 人口が減少して行く時代の考え方 』でも書きました。
ただ、この書籍、『未来の年表』の中の『東京都の年齢階級別人口表』を見てビックリしたのです。
東京都も(A)の『出生数の減少』や、(C)の『高齢者の増加』はあります。
しかし、(B)の『働き手世代が増加』しているのです。
しかも、これからの推計で、2025年まで増加し続けています。
どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?
それは、地方の働き手世代が流出し、東京都にどんどん流入しているからです。
そのため、東京都の総人口も2025年まで増加しています。
これが、東京と地方が違う大きな要因です。
どうでしょうか?
では、なぜ、地方から東京にやって来るのでしょうか?
それは、『東京には魅力的な働き口がある』と、『東京に価値を感じている』からです。
だから、『東京に行きたい』となるのでしょう。
話を変えて、この流れをお店で考えてみます。
◆(A)『出生数の減少』を、『新規客の減少』に
◆(B)『働き手世代の不足』を、『リピート客の不足』に
◆(C)『高齢者の増加』を、『休眠客の増加』に
置き換えて考えてみると、同じような問題や弊害がお店でもあるのです。
ひょっとしたら、あなたのお店の近くにも、東京のような『価値を感じるお店』がないでしょうか?
もしもあるとすれば、『そのお店に行きたい』とお客さんが感じているに違いありません。
どうでしょうか?
でも、あなたのお店が、東京のような魅力あるお店になれば、逆の現象が起こるのです。
そうなれば、(A)の『新規客の減少』や、(C)の『休眠客の増加』で、客数が減ったとしても、他の店舗エリアからやってくる(B)の『リピート客が増加』して、業績を上げることができるでしょう。
おまけに、リピート客は客単価が高いお客さんが多いので、利益の増加にも大きく貢献してくれます。
ポイントは、あなたのお店は、『誰に、どんな魅力があるお店なのでしょうか?』、ここをハッキリさせて伝え続けることです。
そうすれば、あなたのお店が『リトル・トウキョウ』になることも夢ではありませんね。
ちょっと脱線しましたが、読後の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則