店頭看板の事例(海鮮料理店の年中食べられる真ガキ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

海鮮料理店さんの『真ガキ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

海鮮料理店さんが、毛筆で『年中食べられる真ガキ』をおすすめしている店頭看板です。
 
『真ガキ』は、寒い季節が旬と言われています。
 
なので、『真夏に、真ガキ?』と思っているお客さんも多いでしょう。
 
であれば、それをツカミにすればいいのです。


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>年中食べられる
>厚岸の真ガキ
>ぷりぷりの食べ頃!今が旬
>1ヶ299円
>看板見た!で、厚岸産ぷりぷり
>カキをお一人様1個ずつプレゼント!
 
 
 
→ツカミは、お客さんが思っていることをそのまま伝えると、とても効果的です。
 
→なので、『真夏に、真ガキ?』って思っていませんか?
 
→と問い掛けるところからスタートするといいですね。
 
→このように問い掛けたら、『実は・・・』と、『なぜ、それができるのか?』を答えます。
 
→そして、『厚岸の真ガキ』の良さと価格を伝えて、『看板見た!』で1個ずつプレゼントとするのです。
 
→今回の看板は、この無料特典があるので、行動を促しやすいでしょう。
 
 

【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(海鮮料理店の年中食べられる真ガキ)
◆『厚岸の真ガキ 1個299円』

 

『真夏に、真ガキ?』と思っていま
せんか?

実は、『厚岸の真ガキ』なら、真夏
でも、旬が食べられるんですよ!

厚岸は北海道の東部にあり、常に海
水温が低いため、国内で唯一、年中
出荷が可能です。

低水温のため身の締りが良く、蒸し
ても焼いてもぷりぷりで、甘くてま
ろやかなコクが味わえます。

『看板見た!』でお一人様1個ずつ
プレゼント!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→商品メニューをお知らせするのでなく、お客さんが思っていることを、『セリフ』としてそのまま伝えることが今回のポイントです。
 
→そうすると、『えっ、カキは冬だけじゃないの?』とか、『真夏でも、旬のカキを食べられるの?』と、興味が湧いてくるお客さんがいます。
 
→そもそも、『何かの理由があれば、飲みたい、食べたいと思っている人』には、もって来いの言い訳になるのです。
 
→しかも、そんな真ガキが『1個プレゼント』となれば、一緒に行く仲間を探し出します。
 
→そのきっかけになるのが、『真夏に、真ガキ?と思っていませんか?』の問い掛けです。
 
→ちょっとしたことですが、とても大切な一言になります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則