看板は、何のためにあるのでしょうか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



街を歩いていても、郊外を車で走っていても、建物の中にも、看板は至るところにあります。

 

例えば、

 

◆『何屋さんなのか?』を知らせるお店の正面看板や袖看板

◆真っ直ぐ行けば『〇〇方面』、左折すれば『〇〇方面』と伝える案内標識看板

 

◆災害や火災などの際に安全に、非常口まで誘導する看板


などがあります。

 

 

これらの看板は、一体、『何のために』あるのでしょうか?

 


例えば、

 

◆(A)『必要な情報を、知らせるため』

 

◆(B)『大切な情報を、伝えるため』

 

◆(C)『読む人に、気付いてもらうため』

 

 

などではないでしょうか?

 

 

つまり、看板は、『読む人のために、必要な情報を知らせたり、大切な情報を伝えたりするためのもの』です。

 

だからこそ、そこに書かれている情報を信じて、疑うなどはしません。

 

 

ところが、もしも、『美容室』と看板に書いてあるお店に入ってみたら『整体院』だったとか、『〇〇方面』と看板に書いてある方向に行ったら違う地名に着いたとか、『非常口』と看板に書いてある出口に行ったら出れなかったとしたとかだったら、どう思うでしょうか?

 

 

恐らく、次からは、その看板に書いてある情報を信じなくなるでしょう。

 

 

このように、看板には、『読む人のために、それを読む人が信じるに値する情報が書いてある』という『暗黙のルール』があるのです。

 

 

 

 

では、あなたのお店の前にある『店頭看板』は、『読む人のために書いていますか?』、それとも、『お店のためや書く人のために書いていますか?』、どちらでしょうか?

 

 

 

これは、書いている内容を見れば簡単に分かります。

 

 

『読む人のために書かれている看板』は、今回は、『どんな必要な情報を知らせてくれているのか?』、または、『どんな大切な情報を伝えてくれているのか?』と、最後まで読み進めてしまうことが多いでしょう。

 

 

ところが、『お店のためや書く人のために書かれている看板』は、『そもそも読む人が興味を示さないので読まないか』、たとえ、『最初は読んだとしても、最後まで読んでもらえない』ことが多いのです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

店頭看板を使っていることは同じでも、『誰のために書いているのか?』によって、その内容も違ってくるし、それを読む人の反応も違ってくるのです。

 

 

このことを理解しているお店は、少ないような気がします。

 

理解するどころか、むしろ、『集客や売上げが上がらないなら、店頭看板をかいても意味がない』と、感じているかもしれませんね。

 

 

確かに、『集客や売上げを上げること』は大切です。

 

しかし、それは、あくまで結果であって手段ではないと思います。

 

 

いきなり、『集客や売上げのために』看板を書いてしまうと、『読む人のために』の要素は、価格しかありません。

 

 

たとえそのことで、読む人が反応してもらえれば、お店としては上手く行ったと思うかもしれませんが、それ以降の内容はそのこと以外は読んでもらえなくなるのです。

 

 

たまに、『読む人のために』と思って書いたとしても、読む人は、『今度は、どんな売り込みなのかな?』と疑いの目になってしまいます。

 

 

なぜなら、その看板には、『読む人のために、それを読む人が信じるに値する情報が書いてある』という『暗黙のルール』が、すでに壊れてしまっているからです。

 

 

『暗黙のルール』は、とても大事なものとして守らなければいけません。

 

もう一度、看板の役割りを見直してみてもいいのではないでしょうか?

 

看板は、『読む人のために、必要な情報を知らせたり、大切な情報を伝えたりするためのもの』です。

 

このような看板からの出し続けられる情報は、結果としてあなたのお店の集客や売上げを上げることにつながると思いますよ。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則