こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
『お客さんは、どのくらいの間隔で、お店に来きてくれるのだろうか?』
こんなことを考えて顧客リストを見ていると、そう言えば、
◆『あれ? このお客さんと、いつ話をしたかな?』
◆『ん? 数カ月間、このお客さんの顔を見ていないかも?』
こんなことを、ふと思うことはありませんか?
実はこれ、『危険信号』、何ですよ!
気付いていないのはお店だけで、お客さんはもう、あなたのお店やあなたから気持ちが離れています。
お客さんとの関係性で、お客さんを大きく3つに分けるとしたら、次のようになるでしょう。
◆(A)『いい関係ができていて、定期的に来店してくれるお客さん(13%)
◆(B)『何を考えているのか分からないが、来店してくれるお客さん(60%)
◆(C)『いい関係ができず、次にいつ来店されるか分からないお客さん(27%)
カッコ内は、構成比の目安です。
お店によって構成比は違いますが、(A)のいい関係のお客さんと、その2倍の(C)のいい関係がでないお客さんがいると思って下さい。
ではどうして、このように分かれるのでしょうか?
それは、そもそも、お客さんとお店のあなたとは、『解釈が違う』からです。
『お客さんの当たり前』と『お店の当たり前』は、大抵違います。
なので、お客さんの気持ちを理解しようとしなければ、お客さんの気持ちが離れて行くのは、当たり前のことなのです。
<例えば>クリーニング店さんの場合
お客さんが、『大切な衣類が汚れたから、クリーニング店さんに持って来られた』とします。
『衣類が汚れたので、来店した』という、『事実』は理解できるでしょう。
しかし、この『事実』から、『お客さんがどんな気持ちで来店されたのか?』が、分かるでしょうか?
もし、このようなことをスタッフさんに聞くと、『そんなこと、お客さんでないので、分かりません』と答えれるかもしれませんね。
これが、お客さんの気持ちと離れている証拠です。
受付業務は、『事実』だけでできます。
しかし、お客さんの気持ちを理解しようと思ったら、接客業務をしなければ分かりません。
しっかり接客することで、お客さんが、『なぜその衣類を大切にされているのか?』、気持ちの共有ができて、『共感すること』ができるのです。
この『共感すること』が大切で、これが、『いい関係』を生み出します。
そして、この『いい関係』が、お客さんを『来る気にさせる』のです。
また、お客さんとのやり取りの中から、お店に『来る理由』のきっかけとなるヒントがあるので、それを他のお客さんに伝えることで、来店を促すことができます。
『なぜお客さんはお店に来るのだろうか?』の答えが、
◆『お客さんを、来る気にさせたから』
◆『お客さんに、来る理由を伝えたから』
と言えるのではないでしょうか?
そのためにやることは簡単で、『事実』だけの受付業務に、お客さんの気持ちや『解釈』を理解する接客業務をプラスするだけです。
たったこれだけで、お客さんと『いい関係』になれたら、楽しくないですか?
ちなみに、『クレーム』の多くは、お客さんとの『解釈のすれ違い』から起こります。
実は、この『クレーム』は、期待の裏返しなのです。
つまり、期待が強く、期待が一方的であればあるほど、『解釈のすれ違い』が起こり、『クレーム』となります。
なので、『クレーム』にしないためには、『一方的な期待』にしなければいいのです。
そのためには、『どんな期待があるのか?』、『どんな気持ちを持っているのか?』、最初に話を聞くことで解決します。
ポイントは、『事実』だけの受付業務に、お客さんの『解釈』を理解する接客業務をプラスするだけです。
これだけで、いい関係ができて、そのお客さんがお店にやって来てくれます。
一度お試し下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則