売上げを上げる『先行投資』とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



売上げを上げるための『先行投資』と言われるものが3つあります。

ご存知でしょうか?

あなたがよく知っているものばかりです。









それは、

◆(A)『店舗の家賃等』

◆(B)『接客の人件費』

◆(C)『販促の広告費』


この3つです。

この3つは、『販売費』とか、『戦略費』とかとも言われます。

この3つの『先行投資』によって、売上げが変わるのです。

しかし、『先行投資』と言われるように、『まだ、どんな結果が出るのか?』、分からない時に、決断しなければいけないので、勇気と覚悟がいります。

なぜなら、望む良い結果になるとは限らないからです。

思惑通りになれば、『売上げアップ』につながりますが、思惑に反すると、『コストアップ』になり、重荷になってしまいます。

しかも、一度決めてしまえば、簡単に変えることができないことも多いのです。

なので、なかなか判断できず、最後は勇気と覚悟を持って決断するしかありません。



その中で、一番勇気と覚悟がいるのが、(A)の『店舗の家賃等』です。

これによって、お店の売上げの規模がある程度決まってしまいます。

有利な立地であったり、面積が広かったりすれば、当然家賃も高いのです。

しかし、家賃を安くすれば、どんなに上手く行っても、売上げが限定されてしまいます。

しかも、一度店舗を決めてしまえば、簡単に変えることができないので、勇気と覚悟がいるのです。



どうでしょうか?




ここで悩む人は、(A)の『店舗の家賃等』のことしか考えていません。

実際は、(A)で立地がよければ、(C)の『販促の広告費』は少なくすることができるのです。

また、(B)の『接客の人件費』も、効率よくシフトが組めるのでコストダウンが見込めます。


逆に、(A)で立地が悪いと、(C)の『販促の広告費』を繰り返し行わなければいけなくなり、広告費が多くなるのでしょう。

また、少ないお客さんをリピートしてもらうために、良い人材の確保が必要になり、(B)の『接客の人件費』も多くなるのです。



つまり、この3つの『先行投資』は、それぞれが関係しているため、良いバランスを取ることが望まれます。



なので最初は、(A)の『店舗の家賃等』の決断が、とても大切になるはずです。

そして次は、(C)の『販促の広告費』の決断で、躊躇する人が多くいます。



なぜ、『販促の広告費』の決断で、躊躇すると思いますか?



売上げを上げるために、『先行投資は、当たり前』と、考えている人に躊躇はありません。

しかし、そうではない人にとっては、勇気と覚悟がいる決断なのです。


例えば、

◆売上げが下がって来ると、『お金がないので』と言って、『先行投資』ができなくなります。

◆また、売上げが上がって来ると、今度は、『時間がないので』と言って、『先行投資』をしないのです。

◆例え、お金があって、時間があったとしても、『失敗したら、どうしよう?』と不安になり、痛みが伴う『先行投資』に消極的になってしまいます。


結局、『先行投資』ができない人は、どんな時でも、『先行投資』はできないのでしょう。


しかし、『先行投資をした結果の失敗』よりも、『先行投資をしない結果の失敗』の方が、痛手が大きいことに気付かないのです。


『どうしようもない状態』になってから、投資しても意味はありません。



『お金がない』、『時間がない』、『不安がある』と思って、『先行投資』を躊躇している人は、まず、『先行投資をすべきだ』と考えます。

例え、失敗したとしても、その中に必ず、『次につながるヒント』が見つかるはずです。

これは、社長さんにしかできない決断だと思います。

勇気と覚悟が必要ですが、積極的に取り組んで欲しいものです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則