店頭看板の事例(歯科医院の歯ブラシ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『歯ブラシ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

歯科医院さんが、まめ知歯記としていろいろな『歯科器具』をお知らせしている店頭看板です。

今回は。『いろいろな清掃器具』になります。

6品紹介していますが、この清掃器具は、『誰に、何をするためのもの』でしょうか?

この辺りを、詳しく伝えたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>まめ知歯記
>歯科器具シリーズ NO.5
>いろんな清掃器具
>・一本ブラシ
>・フロス
>・スポンジフロス
>・入れ歯用ブラシ
>・舌ブラシ
>・歯間ブラシ
>『店名』



→『誰に、何をするためのものなのか?』を詳しく伝えるためには、6品は伝えられません。

→なので、この中で一番伝えたいものだけ紹介しればいいのです。

→例えば、『一本ブラシ』

→『一本ブラシ』は、『ワンタフトブラシ』と言われ、日本ではあまり使われていませんが、世界で一番虫歯や歯周病が少ないスウェーデンでは、必ず取り入れるアイテムの1つになっています。

→今回は、『一本ブラシ』にしますが、他の品でもいいのです。

→そして今回の品は、『誰に、何ができるのか?』を伝えます。

→こうした方が、商品だけをお知らせするよりも興味を持って、続けて読んでもらえるのです。

→流れとしては、『こんな問題はありませんか?』、『原因はこうなんです』、『そんな時は、コレ!』、『こんな結果になります』、『ぜひお試しを!』、こんな感じになります。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院の歯ブラシ)
毎日ちゃんと歯磨きしているはずな
のに、歯垢が残ってしまうことはあ
りませんか?

歯の根っこや歯並びが悪い所は通常
の歯ブラシでは届きにくいので、ど
うしても磨き残しができるんです。

そんな時は、『ワンタフトブラシ』
(1本ブラシ)

先が三角の1本ブラシで最初2分間
その後通常のブラシで1分間磨くと
効率よく磨けて歯垢がぐ~んとなく
なります。

虫歯や歯周病の予防に絶大な効果を
発揮!ぜひお試しを!
『店名』




【今回のポイント】

→お知らせしたい商品を複数紹介するよりも、この商品は、『誰に、何をするものなのか?』、そして『何ができるのか?』を伝えることが今回のポイントです。

→こうすることで、問題を抱えているお客さんは、興味を持って読んでもらえます。

→たとえ、問題を抱えていないお客さんでも、『そうなの、そんな商品があるのね』と、読んでもらえることもできるのです。

→このような『誰に、何をする、何ができる』という内容を書き続けると、お店の前を通るたびに、『今回は、どんな内容かな?』と、関心を持ってもらえます。

→そうすると、お客さんとお店の距離が近くなるので、相談しやすくなるのです。

→店頭看板は、集客のためにツールですが、お客さんとの関係性をよくすることもできるでしょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則