店頭看板の事例(クリーニング店のスーツのお手入れ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

クリーニング店さんの『スーツのお手入れ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

クリーニング店さんが、『スーツのお手入れ』をおすすめしている店頭看板です。

『クリーニングするのは、スーツをキレイにするだけでなく、あなたの身だしなみを良くするため』と、クリーニングする目的を、ハッキリと伝えています。

清潔感を出して、身だしなみを良くすると、『信頼できる男になれる』とまで言っているのです。

なかなかいい看板だと思います。

では、『そこのスーツの貴方!』とは、一体誰のことでしょうか?

ここをハッキリさせると、この看板のメッセージがより強くなるはずです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>そこのスーツ姿の貴方!
>コートを脱いでスッキリ清潔感
>あふれるスーツ姿になりませんか?
>月に1~2回のクリーニングで
>身だしなみバッチリ!
>信頼できる男になりませんか?



→『このメッセージを、誰に一番伝えたいのか?』

→ここがとても大切です。

→それを決めるのに大切なポイントは、季節のタイミングになります。

→『コートを脱いでスッキリ・・・』とあるので、おそらく季節は『春』でしょう。

→『春』と言えば、『新社会人』です。

→『新社会人』の方に、『クリーニング店をどうのように利用すればいいのか?』、あるいは、『なぜクリーニング店を利用しなければいけないのか?』を、メッセージとして送りましょう。

→そうすると、『新社会人』本人さんだけでなく、『新社会人』を持つお母さんにも、きっと届くと思います。

→春は、『基準を伝える』絶好のチャンスです。

→クリーニングの利用基準を、ぜひ伝えて下さいね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(クリーニング店のスーツのお手入れ)
スーツの『見だしなみ』が気になる
新社会人のあなたに

身だしなみの決め手は、どこだと思
いますか?

ポイントは、『清潔感』です。

月に1~2回のクリーニングでお手
入れすると、清潔感が出て、だらし
なく見られませんよ!

折角着るなら、信頼される服装で!




【今回のポイント】

→『そこの貴方!』とバクゼンとお知らせするのでなく、『〇〇が気になる新社会人のあなたに』と、呼び掛ける相手をハッキリさせることが今回のポイントです。

→そうすることで、メッセージが強くなります。

→特に、春は新しいことが始まる季節です。

→『新社会人』になって、『何をどうすればいいのか?』など、分からないことだらけだと思います。

→もちろん、『スーツのお手入れのこと』など、全く分からないのです。

→だから、プロのクリーニング店として、『身だしなみが良くなる利用基準』を教えてあげなればいけません。

→これは、春にしかできないことです。

→このことで習慣がつくと、この新社会人さんは、これからずっとその習慣が続くと思います。

→そして、また来年の春も、また新しく社会人になった方に、メッセージを送ってあげればいいのです。

→『クリーニング文化は、プロのクリーニング店が作り出すもの』と考えています。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。



次回のブログ記事は、5月8日(月)になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則