推理ドラマのストーリーは商品を売るヒント! | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



推理ドラマは面白い。

一旦見てしまうと、最後まで見続けてしまいます。

それは、ストーリーの中にワクワク感が組み込まれているからです。

推理ドラマのストーリーは、大きく分けて2つあります。


1つ目は、

◆(A)『犯人が、最後まで分からないストーリー』

これは、ヒントとなる流れに、『結果→原因→問題点』が出て来ます。

そして、また違う『結果→原因→問題点』があり、これらがつながって、共通する問題点が分かって、やっと犯人にたどり着くというストーリーです。

なので、犯人が見つかるまで、『誰が犯人なのか?』、ワクワク感が続きます。



2つ目は、

◆(B)『犯人が、最初から分かっているストーリー』

犯人が分かっているので、先程と違って出て来る流れは、『問題点→原因→結果』となります。

1つ1つの問題点の結果が裏付けとなって、最後は犯人が言い訳できないようにするストーリーです。

『誰が犯人なのか?』は、すでに分かっているのでワクワク感ではなく、『犯人対刑事』の1対1の心理戦を面白く描いています。



(A)がどちらか言うと、『キャスティングや仕組みの力』が重要です。

それに比べて、(B)はどちらか言うと、『キャラが強い個人の魅力』がものをいうような気がします。



この推理ドラマのストーリーは、『商品を売る』場合でも同じことが言えないでしょうか?



どうでしょうか?



では、あなたのお店では、(A)と(B)のどちらのストーリーが売りやすいでしょうか?



もしも、お客さんとのつながり強い販売員さんで、人柄や技術のある場合は、(B)のストーリーで、1対1で売る方が上手く売れるかもしれませんね。

お客さんを1人に絞って、お客さんの置かれている状況やお客さんの悩みや望みに対して、1つ1つ裏付けていけばいいからです。



しかし、そんな販売員さんがいない場合は、(A)のストーリーが売りやすいでしょう。

なぜなら、お客さんのワクワク感が持続しやすいからです。



では、(A)のストーリーで、『商品を売る』場合、次の2つの売り方ならどちらがいいでしょうか?


◆(1)『商品のことを詳しく説明することで、お客さんに買ってもらう売り方』

◆(2)『商品のことをあまり説明せず、そこに至るまでの内容を詳しく伝えて、お客さんに買ってもらう売り方』



どちらが売りやすいでしょうか?



ヒントは、『商品=犯人』です。

ちょっと乱暴な例えですが、こう考えると分かりやすいと思います。


そうです。

(2)の売り方が売りやすくなります。

なぜなら、お客さんのワクワク感が持続しやすいからです。


例えば、推理ドラマの場合の(A)のストーリーは、『結果→原因→問題点』、また、『結果→原因→問題点』となり、最後に、『結果→原因→犯人逮捕』となるのです。

この最後の部分の流れを、『問題点→結果→原因→犯人逮捕(商品販売)』と考えれば売りやすくなります。


この流れは、いつも店頭看板でお話ししている流れです。

◆『こんな問題点はありませんか?』

◆『こんな結果になりますよ』

◆『実は、これが原因です』

◆『この原因を解消すると上手く行きます』

◆『それが、この商品です』


こんな感じの流れになります。

店頭看板の場合は、スペースが限られているので、シンプルな流れです。

しかし、スペースに余裕があるセールスレターやお客さんとの接客の場合は、『商品』を紹介せず、それまでを繰り返し繰り返し伝えます。

お客さんに、『それで、どうしたらいいの?』となるまで、『じらす』のです。

じらして、じらして、じらします。

丁度、推理ドラマのようにです。


その後で、『それを解決するのは、これです』と、『商品』を出せば、お客さんは反応してしまいます。


どうでしょうか?


これは、実際にやってもらえれば分かります。

しかし、最初から商品のことを詳しく説明してしまっていては、上手く行かないのです。



あなたも推理ドラマのようなストーリーで商品を売ってみませんか?



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則