『プレスリリース』ってなに? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



あなたは、『プレスリリース』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

聞いたことはあるけど、よく分からない方もいると思います。

『プレスリリース』の『プレス』とは、新聞社などの報道機関のことで、テレビ局なども含まれるでしょう。

また、『リリース』とは、発表とか公表と言う意味になります。

なので、『プレスリリース』とは、新聞社やテレビ局などの報道機関に、『話題となるニュースのネタ』を提供するお知らせと言えるでしょう。

『話題となるニュースのネタ』なので、チラシやDMのように商品を売り込む内容では、絶対に採用されません。


あくまで、読者や視聴者の話題になる内容でなければいけないのです。


では、どのようなポイントを注意しなければいけないのでしょうか?

例えば、どんなに良い商品や良いサービスがあったとしても、それ自体には何の興味も示してもらえません。

取材記者さんが興味を持つのは、商品やサービスではなく、『その商品やサービスによって、変わる出来事に話題性があるのか?』です。

例えば、『こういう世の中だから、こういう変化が望まれる』など、今の社会的な背景から望まれる変化が採用されるポイントと言ってもいいでしょう。


なぜなら、そこには必ず『話題性』があるからです。


取材記者さんは、この『話題性』に興味を示します。


なので、もしも、『プレスリリース』が取り上げられたとしても、商品やサービスが売れるということはないのです。


このように言うと、『え~、それじゃやっても意味がない』と思ったのではありませんか?

実は、そうではないのです。


確かに、それだけでは売上げは変わりませんし、お店も変わらないでしょう。

しかし、お店自体は変わらなくても、その『話題のニュース』によって周りが変わるのです。

あなたが発信した『話題のニュース』を周りが知ることで、周りがあなたを見る目が変わります。


つまり、注目されて、目立つようになるのです。


この辺りのことを知っていないと、『良くなると思っていたのに、かえって悪くなった』という事例は結構あります。

それくらい周りは、あなたを見ているのです。

これが分かると、販促活動がとてもやりやすくなります。



どうでしょうか?



そんな効果がある『プレスリリース』の構成は、

◆(1)『見出しをつけて、タイトルにする』

◆(2)『どんな記事なのか、結論を書く』


この2つが重要です。

この部分に『話題性』がなければ、その後の内容を読まれることはありません。

つまり、その後にどれだけいい内容を書いたとしても、ボツなのです。


この重要な部分に興味を持ってもらえたら、次を読んでもらえます。

『プレスリリース』の内容が、商品の場合だとすると、

◆(3)『どんな商品なのか?』

◆(4)『何のために作ったのか?』


この時、(3)の『どんな商品なのか?』は大切ですが、それ以上に、(4)の『何のために作ったのか?』がとても大切になります。

なぜなら、ここに、『こういう世の中だから、こういう変化が望まれる』という想いが含まれて、社会性のある話題となるからです。


その後に、

◆(5)『どんな変化を起こすことができるのか?』

◆(6)『一番困難だったことは何か?』

◆(7)『それを、どのように克服したのか?』

◆(8)『これから、どんなことをやっていこうと思っているのか?』



これらを『A4用紙一枚にまとめ』て、左上に『報道用資料』と書いて、それぞれの報道機関にFAXすればOKです。


この後、その『話題』に、取材記者さんが興味を持ってもらえれば、取材の連絡が入ります。



『プレスリリース』は、『広告』でなく、『広報』です。

なので、営利性がなくて、社会性がある話題が求められます。

しかし、社会性が話題になり、そのことがきっかけで、あなたのお店の名前を知ってもらえれば、『多くのお客さんとつながりを持つこと』ができるのです。

『プレスリリース』は、なかなか採用されないかもしれません。

しかし、自店の商品やサービスに『話題性を作り出すアイデア』を考える力は、ぐ~んと身に付くことでしょう。

この『アイデア』を考えることこそ、社長さんの大切な仕事の一つと言えるのです。

続けていれば採用される機会は、必ずやって来ます。

それを信じて、『プレスリリース』を書いてみるのもいいかもしれませんね。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則