売れる伝え方には順番がある | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



はじめに

気が付けば、ブログ記事が1000を超えました。

当初の目標が、『3年で1000記事』でしたので、目標達成です。

これも、支えて頂いたおかげだと感謝しています。

ありがとうございました。




今回の記事

販促物を考える場合は、『どうすればお客さんに興味を持ってもらえるのか?』を一番に考えます。

この時、いきなり商品のことを伝えても、興味を持ってもらえません。

この事は、今まで何回も書いて来ました。

商品がもたらす価値がどんなに良くても、ただその『事実』だけをいきなり伝えても上手く行きません。


なぜなら、その『事実』がいくら正しくても、それは他人が認めたことであって、お客さんには全く関係のないことだからです。

だから、『事実』だけでは、お客さんに興味を持ってもらえないと思って下さい。



では、どうすればいいのでしょうか?



それは、『事実』をいきなり伝える前に、その『事実』を伝えたいお客さんに、『こんなあなたに、こんなことはないですか?』と、『質問』するのです。


このように『質問』すると、お客さんは反射的に自分事として考え出します。

これは、子供の頃から学校で、『質問』に答える習慣がある人ほど強いです。

そして、その『質問』に興味があれば、この後の内容が知りたくなるので、さらに興味を持ってもらいやすくなります。


もちろん、最初の『質問』で興味がなければ、それまでです。

それでも構いません。

なぜなら、全てのお客さんに興味を持ってもらう必要がないからです。


このようにして自分事として考えて、興味を持ったお客さんに、『事実』を伝えれば、『事実』が伝わりやすくなります。



<例えば>
美容室の白髪染めの場合

◆『事実』

『地肌に優しく、低刺激で、選べる色合いが豊富な白髪染めがあります』

なので、『どうですか?』とおすすめしても、『イイエ、いりません』となることが多いでしょう。


このように、いきなり『事実』を伝えるのではなく、その前に、『対象』を決めて、『質問』するのです。

◆『対象』→『質問』→『事実』

『地肌が弱いと言いていた、自然派志向の〇〇さん』

『今までの白髪染めで満足されていますか?』


このような『質問』をします。

すると、『ハイ、満足しています』と答えるお客さんには、『それは、よかったですね』と共感してあげればいいのです。

しかし、『イイエ、満足していません』と答えるお客さんには、ここで次のように『事実』を伝えます。

『地肌に優しく、低刺激で、選べる色合いが豊富な白髪染めがありますよ!』

そうすると、お客さんが、その『事実』で自分の不満が解決できそうと感じたら、『じゃあ、お願いしてみようかしら』と、商品につなげやすくなるのです。


もちろん、これらの一連の流れを伝える前に、『どうされたのですか?』などの『質問』で事情を聞いておく必要があります。



このように、売れる伝え方には順番があるのです。

◆(1)『対象を決める』

◆(2)『質問する』

◆(3)『事実を伝える』

◆(4)『選択してもらう』



売れる伝え方をスムーズにすすめるには、『事実』は大切です。

しかし、順番はもっと大切になります。

そのために、『対象を決めて、まず質問する』ことを忘れずに!




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則