店頭看板の事例(歯科医院の歯ブラシ交換) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『歯ブラシ交換』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

歯科医院さんが、『歯ブラシ交換』をおすすめしている店頭看板です。

毎月、新しい看板を書かれています。

11月は、『歯ブラシのお話』です。

今回の看板は、『季節の話題』→『クイズ』→『言いたいこと』という流れで、とても読みやすくできています。

この看板を、もしも、『言いたいこと』を広げるとしたらどうなるのか?

ちょっと考えてみたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>11月
>朝夕の寒気が身にしみる季節となりました。
>さて、今回は歯ブラシのお話です。
>国産歯ブラシの50%以上はどこで作られているのか知っていますか?
>答えは、『大阪』です!
>なかでも八尾市には全国の歯ブラシ製造工場の約40%が集中しています。
>国内で生産される歯ブラシの量は約4億5000万本です。
>日本の総人口は約1億2700万人ですから、1人が年間に使う歯ブラシは3~4本ということになりますね。
>理想とする歯ブラシの交換時期は1カ月が目安です。
>月が変われば歯ブラシも新しくしましょう。
>『店名』



→『言いたいこと』は、『月が変われば歯ブラシも新しくしましょう』です。

→これを広げるとすれば、どうのようにすればいいのでしょうか?

→簡単に広げるのなら、まず、『問題点』を投げ掛けることから始めます。

→『言いたいこと』が結論なので、まず『問題点』で問題提起します。

→例えば『毛先が広がった歯ブラシを使い続けていませんか?』

→次は、『毛先が広がった歯ブラシ』の写真を見せて、イメージしてもらうのです。

→そして、『これが、なぜいけないのか?』の理由を伝えます。

→最後に、『言いたいこと』を言って、行動を促しましょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院の歯ブラシ交換)
毛先が広がった歯ブラシを使い続け
ていませんか?
 
左のように毛先が広がると、歯の汚
れや歯垢を落とせなくなるだけでな
く、歯ブラシに雑菌が増えて虫歯や
歯周病になりやすくなるんですよ!

交換の目安は1カ月、月が変われば
歯ブラシも新しく替えましょうね!
『店名』




【今回のポイント】

→『季節の話題』→『クイズ』→『言いたいこと』と読みやすくすることも大切ですが、今回のポイントは、『言いたいこと』を広げてしっかりと伝えることです。

→そのためには、まず、『問題点』を問い掛けます。

→次に、それを『写真』を使って、イメージしてもらうのです。

→そして、問題点を『そのままにしてはいけない理由』を伝えます。

→ここまで広げて、最後に、『どうすればいいのか?』を伝えるのです。

→このようにすると、イメージと言葉が残っているので、歯磨きをする時に意識してもらえると思います。

→できることなら、『毛先が広がった歯ブラシ』の見本を用意して、手で触ってもらえるようにすると、もっと意識してもらえるでしょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則