店頭看板の事例(クリーニング店のダウン衣料) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

クリーニング店さんの『ダウン衣料』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

クリーニング店さんが、『ダウン衣料』のクリーニングをおすすめしている店頭看板です。

イラストがとても目立っています。

『あなたのダウン、ぺちゃんこになっていませんか?』

この問い掛けは、分かりやすくていいですね。

しかし、その後また『害虫、カビ気になりませんか?』と問い掛けてしまうと、焦点がぼやけてもったいないと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>あなたのダウン
>ぺちゃんこになっていませんか?
>害虫、カビ気になりませんか?
>その悩み!
>着る前にスッキリさせましょう。
>洗い+乾燥でイヤな臭いも
>軽減されふんわり気持ち良く
>冬を迎えられますよ!



→2つの問題点を投げ掛けると、問い掛けられたお客さんは迷います。

→どちらか1つの問題点に絞って問い掛けましょう。

→今回は、『あなたのダウン、ぺちゃんこになっていませんか?』に絞ります。

→もう1つの問題点は他の看板で、『あなたのダウン、害虫やカビが気になりませんか?』と書き始めればいいですね。

→1つの問題点に絞り込むと、もう少し詳しくお知らせできます。

→『何が、ぺちゃんこになるのか?』

→『なぜ、ぺちゃんこになるのか?』

→『そのままだと、どうなるのか?』

→この辺りを詳しく伝えてから、クリーニングへつなげて行くと納得してもらいやすいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(クリーニング店のダウン衣料)
あなたのダウン、ぺちゃんこになっ
ていませんか?
ダウンは下の写真のようなダウンボ
ールが空気を抱えて保温します。
 それが汚れや汗でぺしゃんこになる
んです。しかしそのままでは保温力
が半減してしまいます。

これからの寒さから、あなたを守る
ために、しっかりクリーニングして
元のフワフワの状態に戻しておきま
しょう。




【今回のポイント】

→店頭看板では、問題点を1つに絞ることが今回のポイントです。

→そうしないと、その問題点は、『何が、いけないのか?』、『なぜ、いけないのか?』、『そのために、どうなるのか?』などが詳しく書けません。

→詳しく書けないと、お客さんが納得してもらえないので、行動してもらえなくなるのです。

→『ダウンが暖かくなくなったな』と感じているお客さんが、今回の看板を読んだとしたら、『そうか、それで暖かくなくなったのか』となり、ダウンをクリーニングするきっかけにもつながります。

→それと、ダウンの中が見えないので、写真の『ダウンボール』は、イメージするためには必要です。

→こうすると、これが『ぺちゃんこになるんだな』と、理解しやすくなります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則