店頭看板の事例(串カツ店のお誘い) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

串カツ店さんの『お誘い』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

串カツ店さんが、『ほろ酔い程度のお酒なら毎日飲んだ方が良い』とお誘いしている店頭看板です。

お酒好きの方には、このように誘われたら、もうたまりませんね。

『そうなの、それじゃ、ちょっと一杯やって行こうかな』となりますね。

ちょっと気になるのが、最初の問い掛け言葉です。

『ご存じですか?』よりも、もっといい『殺し文句』があります。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ご存知ですか?
>ほろ酔い程度のお酒なら
>毎日飲んだ方が良い
>だから今日は
>串カツで一杯、串カツ1本60円から
>『店名』の肴
>・串カツ5本盛り ¥480
>・手羽カラ4本 ¥380
>・チキン南蛮 ¥580
>・厚切り豚ペイ ¥550



→もっといい『殺し文句』とは、『ちょっと一杯やって行きませんか?』です。

→『この言葉を投げ掛けられると、どうしても反応してしまう』でしょう。

→問い掛けの後は、『ほろ酔い程度なら・・・』と、言い訳を伝えてあげます。

→そうすると、『殺し文句』と『言い訳』があれば、もう逃れられません。

→できれば、『ほろ酔い程度とは、どれくらいなのか?』を伝えてあげれば、『ちょっとだけなら、いいか』となりますね。

→このようになれば、肴メニューがなくても、『お酒のさかなも豊富ですよ』だけで十分ですね。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(串カツ店のお誘い)
串カツで、ちょっと一杯やって行き
ませんか?

お酒は血行が良くなるから、ほろ酔
い程度なら健康にいいんですよ!

ほろ酔い程度とは
◆ビール中ビン 1~2本
◆日本酒 1~2合
◆缶酎ハイ 1~2缶
但しこの目安は個人差があります。

手羽カラアゲ、チキン南蛮、豚ペイ
焼きなど酒のさかなも豊富ですよ!
『店名』『営業時間』




【今回のポイント】

→お酒好きには、『殺し文句』と『言い訳』を伝えて、『ちょっとだけなら、いいか』と思ってもらうことが今回のポイントです。

→ちなみに、『お酒は血行が良くなるから、ほろ酔い程度なら健康にいいんですよ!』は裏付けがあります。

→下のグラフがアルコール量と病気の発症率を示した、『Jカーブ』と言われるグラフです。 
→『アルコール量 20g』のところが、病気の発症率が一番低くなっています。

→ここが、『いい気分になって、ほろ酔いになる』ところです。

→この範囲内なら、肝臓に負担をかけずにアルコールを処理できるとか。

→でも、あくまで目安です。

→個人差があるので、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則