『やり方』を聞かれた時のアドバイスの仕方とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



仕事柄、スタッフさんから、『集客って、どうすればいいですか?』とか、『集客のやり方が分からないので教えて下さい』と聞かれます。

そんな時、あなたならどう答えますか?


まず、ひと言めは、『どうされたのですか?』と、そのスタッフさんの事情を聞きます。

なぜかと言うと、そのスタッフさんが、『本当に聞きたいこと』は、事情を共感しながら聞かないと分からないからです。


こうして、スタッフさんの事情を聞いた上で、『それなら・・・』と、プロとして『やり方のアドバイス』を伝えます。

そして、『どうされますか?』、『いつからされますか?』と再び聞くのです。


そうすると、その答えが次の3つに分かれます。

◆(A)『今すぐ、やってみます』

◆(B)『でも、なぜそれをするのか、理由を教えて下さい』

◆(C)『分かりました、よく考えてから、やってみます』



このように答えた後、3人のスタッフさんは、どんな行動をすると思いますか?


(A)のスタッフさんは、こちらのアドバイスに納得されたので、すぐに行動してもらると思います。

なので、その行動の結果に合わせて、この後全力でサポートして行くことになるでしょう。


(C)のスタッフさんは、まず行動してもらえません。

なぜなら、こちらのアドバイスに納得していないからです。

なぜ、それが分かるのかと言うと、目の前に問題があって、それを解決する方法が分かって、後は行動するだけなのに、今さら何を考えるのでしょうか?

考えるのは、行動した後です。

行動する前から考えると、不安が大きくなって、結局行動できなくなります。

このように答えるのは、『よく考えたけれど、自分には合わないので、止めときます』と、行動しないための言い訳をするのがオチです。



難しいのは、(B)のスタッフさんになります。

(C)のスタッフさんのように、単なる行動しないための言い訳とも取れるのです。

なぜなら、事情を聞いて、それに合ったやり方を伝えた側からしたら、

『今さら、理由を聞いてどうするの?』

『まず、行動することが大事じゃないの?』

『ごちゃごちゃ言わずに、行動しろ』

と言いたくなります。



しかし、理由を知って納得して行動するのと、ただ言われたとおり行動するのとでは、その後の結果が違って来るのも事実です。

やっぱり、納得して行動した方が、上手く行くことが多いですし、失敗しても簡単にあきらめずにやり続けようとします。



であれば、『やり方』をアドバイスする時は、『その理由』も一緒に伝えるべきなのではないでしょうか?

そうすると、(A)と答えたスタッフさんと、(B)と答えて納得したスタッフさんは、行動に移してもらえるのです。

行動すれば、良くも悪くも結果が出ます。

行動後の結果は、そのスタッフさんの貴重な体験です。

その貴重な体験から、次の行動を取ればいいことになります。

こう考えると、失敗が失敗でなくなるのです。



極端な話、納得できないスタッフさんには、行動してもらわなくてもいいと思います。

しかし、周りがどんどん行動するようになって来ると、自分も行動せざるを得なくなるでしょう。



『どうすればいいですか?』とやり方を聞かれた時のアドバイスは、『事情を聞く』、『やり方を伝える』、『その理由を納得してもらう』、このポイントを意識して下さいね。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則