こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
最近、『お礼状』を出されるスタッフさんが増えています。
理由は、お客さんに喜ばれるからです。
手書きの『お礼状』をもらったお客さんは、次回の来店時に、『ハガキありがとう』と声を掛けられます。
声を掛けられたスタッフさんは、嬉しくて、また『お礼状』を書きたくなるようです。
枚数はお店によって事情が違うのですが、上得意のお客さん100名~200名くらいに送られています。
でも、『お礼状』を手書きで書く時に困るのが、『何を書けばいいのか?』迷うことです。
すぐに、『具体的な一言』が思い浮かぶお客さんはいいのですが、なかなか思い浮かばないお客さんには、どうしてもおざなりの定型文になってしまいます。
では、なぜ、思い浮かばないのでしょうか?
これは、そのスタッフさんを見ていれば、すぐに分かります。
そのスタッフさんは、『雑談』が少ないのです。
そんなスタッフさんには、次のような流れの『雑談』をおすすめしています。
<例えば>
◆(1)気温天気から
『過ごしやすくなりましたね』と、気温天気の話から始めると、お客さんも『本当、過ごしやすくなったわね』と返事が返しやすくなるので、『雑談』がやりやすくなります。
◆(2)自分から
『先日、こんなお店に行ったんです。そうしたら、こんな結果に』とか、『こんな映画を見にいったんです。とてもよかったです』とか、自分から『雑談』のきっかけを作るのです。
◆(3)お客さんから
そして、お客さんに『どこか良かったお店はありますか?』とか、『面白かった映画やおすすめの映画はありますか?』などと、教えてもらいます。
このように聞くと、お客さんからお店や映画の話が聞けるのです。
また、一緒にその時のエピソードが聞けるかもしれません。
このような流れの『雑談』をしていると、お礼状に『具体的な一言』を、簡単に書くことができるでしょう。
どうでしょうか?
ここまで読んだ方の中で、『え~、そんなこと邪魔くさいし、面倒くさい』と思ったかもしれません。
また、『自分から話したくないし、お客さんも話したがらないので、イヤッ!』と思った方もいるでしょう。
ある意味それは、そうですね。
しかし、今まではそれでよかったかもしれませんが、これからも今のままで良いとは限らないと思います。
なぜなら、お店にリピートするお客さんほど、実はお話しがしたい人が多いのです。
もしも今、話されないのだとしたら、それは、お話しするきっかけがないだけだと思います。
あることがきっかけで、『このお客さんがこんなにお話し好きだと思わなかったわ』と、思うことがあるはずです。
なので、あなたからお話しして、お客さんに話をするきっかけを作ってあげて下さい。
もちろん、何から何まで話をする必要はありません。
でも、『こんな所に行って、こんなことがあった』くらいは、いいのではないでしょうか?
そんな『雑談』から分かった、『具体的な一言』がある『お礼状』は、とても有効です。
ここで、『お礼状』の流れのポイントを簡単に書いておきます。
<例えば>
◆(1)最初に、『〇〇さん、こんにちは、〇〇です』と、個人対個人のお礼状にします。
◆(2)次に、『〇〇で、ありがとうございます』と、最近起こったことで感謝していることを書きましょう。
◆(3)そして、雑談から分かった、お客さんに関わる『具体的な一言』で共感します。
◆(4)最後に、『またお話しを聞かせて下さいね』と、まとめるのです。
こんな感じの『お礼状』をもらったお客さんは、どう思うでしょうか?
おそらく、『また行こう』となるはずです。
たった1枚の『お礼状』ですが、その中のたった1行の『具体的な一言』が書いてあるだけで、『このスタッフさんは、私のことを大切に思ってくれている』という気持ちが伝わります。
そうなると、『お店に行くと言うよりも、あなたに会いに行く』となるはずです。
どうでしょうか?
『雑談からのお礼状』、とても効果的だとは思いませんか?
もちろん、これをテクニックだけでやっていたら、そのうちお客さんに気付かれてしまいます。
ご注意を!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則