こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
お店で『商品を売る』場合、どうしても今ある商品を売ろうとします。
しかし、それだと大抵、お客さんに納得してもらえません。
なぜなら、お客さんのことを何も考えていないからです。
例え、今ある商品を売る場合でも、『どうすればお客さんに納得してもらえる商品になるだろうか?』と考えて、工夫をする必要があります。
では、どうすればいいのでしょうか?
それには、次の4つのステップを踏むと上手く行きます。
それは、
◆(1)『お客さんが困っているシーンを想像する』
・どんな場面の出来事なのか?
・どんな問題があるのか?
◆(2)『お客さんをハッキリさせる』
・その場面にいるお客さんは、どんな人なのか?
・何に悩んでいて、行動できないのか?
◆(3)『お客さんが喜んでいるシーンを想像する』
・どうなると、お客さんに喜ばれるのか?
・どんな体験ができると、伝えればいいのか?
◆(4)『商品をハッキリさせる』
・どうすれば、そうなるのか?
・そのお客さんにとって、納得できる商品であるか?
この4つのステップです。
<例えば>
美容室さんの『白髪染め』の場合で考えてみましょう。
◆(1)『お客さんが困っているシーンを想像する』
・最近、白髪が目立ち始めて来た
・白髪を隠さないと恥ずかしい
◆(2)『お客さんをハッキリさせる』
上のようなシーンで想像されるお客さんをハッキリさせるのですが、この場合は、2つのタイプが考えられます。
(A)のタイプのお客さん
・お金を掛けたくないので、自宅で自分で染めるお客さん
(B)のタイプのお客さん
・自分で染めるのは邪魔臭いので、美容室で染めて欲しいけど、髪の毛が痛む心配があるお客さん
この(A)と(B)のお客さんがいたとしたら、どちらかのお客さんに絞って、ハッキリさせる必要があります。
そうしないと、重視しているポイントが違うので、反応してもらいにくいのです。
例えば、(A)のお客さんの重視しているポイントは、『お金』になります。
なので、もしも、(A)のお客さんにメッセージを届けるとしたら、『今なら、これだけ割引きます』という、『安さ』になるでしょう。
しかし、(B)のお客さんなら、多少お金がかかっても、『髪の毛が痛まないなら』納得するのです。
なので、今回は、(B)のお客さんに対して考えて行きます。
◆(3)『お客さんが喜んでいるシーンを想像する』
・『いつもキレイな髪ね』と言われる
・『若々しくて、うらやましいわ』と褒められる
◆(4)『商品をハッキリさせる』
・髪の毛のダメージが市販の白髪染めの10分の1に抑えることができる美容室専用の商品を使っているので、パサパサにならず、ハリやコシのあるヘアースタイルができる白髪染め
こんな感じにすると、『(4)のような特徴のある白髪染めだから、(3)のような体験ができるのだな』と、納得してもらえる商品になるのです。
どうでしょうか?
いきなり、(4)の『商品をハッキリさせる』のでなく、(1)→(2)→(3)→(4)の4つのステップを踏んで、『商品をハッキリさせる』ことが大切になります。
一度、チャレンジしてみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則