店頭看板の事例(眼鏡店の補聴器) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

眼鏡店さんの『補聴器』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

眼鏡店さんが、『耳のご相談おまかせ下さい!』と、お知らせしている店頭看板です。

吹き出しを使って、いろいろの疑問を並べて、『様々なギモン・お答えします!』と伝えています。

なるほど、と思う疑問が多いですね。

『現状にどんな疑問があるのか?』が、とてもよく分かります。

では、『この後、相談されるのか?』というと、何か物足りなさを感じるのです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>耳のご相談おまかせ下さい!
>ついやりがちなこちら、あまりよくありません!
>ちゃんと聞き返して下さいね
>・補聴器って集音器とは何がちがうの?
>・テレビの音が大きいと言われた。←このお悩み、かなり多いです!
>・モスキート音が聞こえないのも聴力低下の現象ってホント?
>・何か言っているのはわかるんだけど、何を言っているのかわからない
>・ついつい聞こえたフリをすることが多い
>・片方だけ聞こえにくいんだけど補聴器、片方だけって買えるの?
>・病院で先生の声が聞こえない
>・声が大きいと言われる。そんなことないと自分では思うんだけどなぁ。
>様々なギモン、お答えします!




→いろいろな疑問があるのは分かるのですが、ちょっと気になるのが、ターゲットとする相手が複数いるような気がします。

→できれば、ターゲットはハッキリさせたほうが、メッセージは伝わりやすくなるでしょう。

→例えば、『テレビの音が大きい』、『声が大きい』と言われた人に向けて、お知らせするというのはどうでしょうか?

→この人は、『補聴器はまだいらない』と思っている人になります。

→『こんなあなたに、こんなこと思っていませんか?』と、問い掛けてみたいですね。

→自分では、必要ないと思っているのですから、『そう思われるのも、無理はありません』と、認めてあげましょう。

→まず認めて共感してあげてから、『実は、〇〇と思ってしまうんす』と、その理由をお知らせすれば、聞く耳を持ってもらいやすくなります。

→そして、『そんな時は、〇〇することをおすすめします』と、つなげて行くと行動してもらいやすくなるのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(眼鏡店の補聴器)
最近、ご家族から『テレビの音が大
きい』、『声が大きい』と言われる
ことが多いあなたに
でも『まだ補聴器なんかいらない』
と思っていませんか?

そう思われるのも無理はありません
実は、今の状態で『何が聴こえない
のか?』が分からないから、いらな
いと思ってしまうんです。

そんな時は、買うか買わないかは別
として、補聴器で『何が聴こえるの
か?』違いを体験することをおすす
めします。
そんな違いが分かる体験会はこちら
から!お孫さんとご一緒の参加も大
歓迎です。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『現状にどんな疑問があるのか?』をお知らせすることは大切ですが、『この後、どのように行動までつなげて行くのか?』が今回のポイントです。

→今回は、『こんなあなたに、こんなこと思っていませんか?』と、問い掛けてみても、自分では、必要ないと思っているのですから、まず、『そう思われるのも、無理はありません』と、そのことを認めて共感する必要があります。

→ここを認めないと、必要ないと思っている人には、この後の話を聞いてもらえないのです。

→なので、まずは認めて、『実は、〇〇と思ってしまうんす』と、その理由をお知らせすれば、聞いてもらいやすくなります。

→それと、『買うか買わないかは別として、補聴器で何が聴こえるのか? 違いを体験することをおすすめします』と、実体験してもらうことに集中したいですね。

→実体験してもらって、その違いが分かれば、ここで始めて『必要性』が生まれます。

→この『必要性』を実感してもらうことが、最大のポイントと言えるのでしょう。

→それと最後に、『お孫さんとご一緒の参加も大歓迎です』と伝えているのは、補聴器で聴こえるようになると、『お孫さんとちゃんと会話が楽しめる』という実感もして欲しいからです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則