求人で上手く行かない時はどうすればいいのか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



最近は、スタッフさんを新しく求人しようとしても、なかなか上手くいかないと困っている社長さんがいます。

それは、求人募集をしても応募者が少ないことも悩みなのですが、一番の悩みは採用しても長続きしないことのようです。

では、なぜ長続きしないのでしょうか?


それは、色々と原因はあるのでしょうが、それぞれの『仕事に対する思惑の違い』にあるような気がします。


<例えば>

社長さんの思惑は、『時間通り来て、責任を持って、お客さんとの約束を守って欲しい』だったとします。

一方のスタッフさんの思惑は、『時間通り行きたいけれど、家庭の事情でそれができない場合があるので、そこのところを分かって欲しい』し、『責任のある仕事は重荷なので、責任のない仕事がしたい』、また、『お客さんと約束しても、自分だけで約束を果たすことができないので、できれば約束したくない』などということだったら、どうでしょう。


それぞれの思惑が違えば、『こんなはずじゃなかった』となって、そのスタッフさんは長続きしません。


これは、一例ですが、こんな感じでそれぞれの思惑の違いがあることは事実のような気がします。



どうでしょうか?



では、少しでも思惑の違いをなくすにはどうすればいいのでしょうか?

それは、スタッフさんに簡単な質問をするだけで分かる場合があります。

その質問とは、

◆(1)これからやろうとする仕事は好きですか?嫌いですか?

◆(2)なぜ好きなのですか?なぜ嫌いなのですか?

◆(3)このお店でどうなると嬉しいですか?



この3つの質問を、さりげなく聞きます。

これで、何が分かるのかと言うと、仕事に対する思惑が分かるのです。

(1)の質問では、仕事に対する『現状の解釈』が分かるでしょう。

でも、すぐに、『好きです』、『嫌いです』と答える人は少ないと思います。

なぜなら、そもそも『仕事が好き』と思っている人が少ないことと、『仕事が嫌い』と思っていても、今から働くお店の社長さんを目の前にして、『仕事が嫌いです』とは言いにくいからです。

大抵、『う~ん』と、しばらく考えてから、『好きなほうだと思います』とか、『どちらでもないです』と答えることが多いでしょう。


ここで、(2)の質問です。

『好きなほうだと思います』と答えた人に、『なぜ好きなのですか?』と質問します。

そうすると、本当に好きなら、こちらが納得できる理由を答えてもらえるはずです。

しかし、本当に好きでなければ、通り一遍の理由を答えることでしょう。

そんな時は、『例えば、仕事が嫌いだな~と思う時は、どんな時ですか?』と、聞いてみて下さい。

すると、その人の仕事に対する『判断基準』が分かるはずです。

同じ質問を、『どちらでもないです』と答えた人にも、聞いてみて下さい。



このようにして仕事に対する『現状の解釈』と、『判断基準』が分かれば、(3)の質問で、『どうなれば嬉しいのか?』を聞くのです。

この質問で、『理想の姿』を知ることができます。

つまり、(1)で『現状の解釈』、(2)で『判断基準』、(3)で『理想の姿』が分かることで、このスタッフさんがどんなことを意識しているのかが想像できるのです。

<例えば>

◆(A)相手から見た自分を意識しているスタッフさん

◆(B)自分から見た自分を意識しているスタッフさん

◆(C)生活のための自分を意識しているスタッフさん


こんな感じで、3つのタイプに分けたとします。

理想は、(A)のタイプのスタッフさんですが、(B)や(C)のスタッフさんの場合もあるでしょう。

でも、(A)(B)(C)どのタイプのスタッフさんでも問題はありません。

一番の問題は、それぞれのスタッフさんの思惑が分からないことにあるからです。

先程の質問から、採用するスタッフさんの思惑が分かれば、その思惑に合った働き方をしてもらえばいいと思います。


くれぐれもスタッフさんの思惑が分からないのに、社長さんだけの思惑で勝手に決めつけて、採用しないで下さいね。

そうしないと、折角採用したスタッフさんが、長続きしなくなるのです。


そして、もしも、(A)(B)(C)のタイプの中で、(A)のタイプの人だけを求人したければ、(A)のタイプのスタッフさんが意識する、(1)『現状の解釈』、(2)『判断基準』、(3)『理想の姿』を示す求人情報を発信すればいいと思います。


どうか、さりげなく(1)(2)(3)の質問をスタッフさんに聞いてみて下さい。

意外な一面が見られるかもしれませんよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則