店頭看板の事例(雑貨店の珪藻土バスマット) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

雑貨店さんの『珪藻土バスマット』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

雑貨店さんが、珪藻土(けいそうど)を使った『バスマット』をお知らせしている店頭看板です。

珪藻土は、湿気を吸い込んだり、放出したりしながら湿度を調節する機能があって、部屋の塗り壁などに多く使われています。

そんな珪藻土を利用した『バスマット』が今回の商品です。

看板の内容を見ると、やっぱり珪藻土の機能面のことが多く書かれています。

でも、どんなに良い商品のことが書かれていても、お客さんに興味を示してもらえなければ読んでもらえません。

なので、ちょっとだけでいいので、お客さんの生活感をリアルに感じてもらう内容を入れてみたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>乗った瞬間にすぐ乾く!
>一度乗ったらやめられない
>巷で話題のあの商品!
>けいどうどマット
>再入荷&新色登場
>・ホワイト 2980+税
>・ブルー・ピンク
>(新色)3180+税
>珪藻土マットのいいところ
>・自ら吸水、吸湿、放湿する
>『調湿』という機能を持っています。
>いわゆる『呼吸をする土』です。
>・カビ菌、バイ菌の繁殖を抑えます。
>・お洗たくが要らない




→まず、『どんな時に、困っているのか?』から考えて、きっかけを作ります。

→通常のバスマットだと、最初にお風呂に人はいいけれど、みんなが使うと『ビチャビチャになって、イヤ!』と感じたら、『こんなこと感じたことないですか?』と問い掛けましょう。

→もっと他にもいい問い掛けがあるかもしれません。

→でも、『困っている感じがイメージできる』問い掛けがあるのとないのとでは、最初の注目度が違って来ます。

→このようにして問い掛けたら、次は、『実は、それがそうではなく、この商品でサラサラ感がず~と続くんですよ』とお知らせすれば、『へぇ~、そんなのがあるの?』となって、ここで初めて興味を持つのです。

→興味を持ってもらえれば、商品の説明と価格をお知らせして、お手入れ方法が簡単なことを伝えながら行動を促します。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(雑貨店の珪藻土バスマット)
家族みんなが使った後のバスマット
『あのビチャビチャ感がイヤ』と感
じたことはないですか?

それが、『珪藻土バスマット』だと
驚きの吸水力で、足裏のサラサラ感
がず~と続くんですよ!

『一度使ったらやめられない』と今
話題になっています。

ご要望にお応えして再入荷!新色も
登場です。
ホワイト(再入荷)¥2980+税
ブルー、ピンク(新色登場)
それぞれ ¥3180+税

お手入れはとっても簡単で、そのま
ま置いておくだけです。




【今回のポイント】

→商品のことでどんなに良いことが書かれていても、お客さんが興味を示していない時は読んでもらえません。

→なので、お客さんの生活感をリアルに感じてもらう内容で問い掛けることが今回のポイントです。

→『こんなことで困ったことないですか?』と、困ったことで問い掛けると効果的になります。

→なぜなら、『困ったことがある』と思った人には、次にお知らせする商品に興味が湧くからです。

→では、『困ったことがない』と思った人には、どうすればいいのでしょうか?

→ハッキリと割り切るのなら、『その人には、読んでもらわなくてもいい』と覚悟するのです。

→このように覚悟することで、始めてメッセージが届きやすくなります。

→『誰でもいいので、買って下さい』と、言っていてはなかなか届きません。

→勇気を持って、『こんなことで困ったことないですか?』と問い掛けて、お客さんをハッキリさせてから、自慢の商品を売り込んで下さい。

→『売り込んで下さい』と書きましたが、お客さんが興味を示している場合は、すでに『お役立ち情報』になっているので、売り込みとは感じないと思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則